気まぐれ日記
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昨日、原作「ハウルの動く城」読みました。 感想「ハウル、わがまますぎ!」(あくまで表面上なんですが) 映画は、かっこよすぎだよ、監督〜。 ……ごめんなさい。
さて、こちらはやっと次へゆけますね。
バルクの章
バルクは、何もない平野の真ん中にいた。職業上、全くそれは問題ないのだが、参ったのはどこへ向かえばいいのかだった。 「……」 仕方がないので誰かが通るのを待つしかない。木陰を選んで彼はそこに座った。幸い気候は天気も良く暖かい。そのおかげで、うとうとし始めたころ、誰かが通りかかった。それはのったりのったりと緩やかに歩いていた。バルクが急いで起き上がった。 ローブを着た男は、ゆったりと通り過ぎていくところだった。長い耳をみるところ、それがエルフと分かった。 (まさか、なあ……) 「何か用か?」 男が振り返った。浅黒い肌と緑色の眼。成長しているがそれは確かにアニムだった。 「ああ、あのよ、ここはどの辺なんだ? 」 「お前、ウォンテッダーのクセに道に迷ったのか?」 こういうところは、変わらないらしい。相変わらずのアニムだ。 「まあ、そういう時もあるんだ。でよ、どこへ行ったら村か町に行ける?」 「教えてやる。どっちに行っても村も町もある。ただし、どっちに行っても五日はかかる」 「五日?!」 今度は本当に参った。五日分の食料などないのだ。バルクが黙って考えていると、エルフは声を掛けた。 「お前、しばらく旅の共をしないか? 昔の友人にそっくりでなんだか懐かしい」 「そ、そうか?」 「そう、どこをどうやって歩いたのかわからんが、よく俺と遭遇するわ、その度おごらされるわ……」 「……」 「お前、名前は?」 「ヒーガル」 バルクは使っていない方の名前で答えた。 「俺は、アニム。まあ、短い間だと思うけど、よろしくな。それにしてもヒーガルか。ますます友人にそっくりだ」 アニムは笑った。バルクはそれを見て、アニムがここまで大きくなっているということは、自分はもう生きていないのだろうと思った。
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