気まぐれ日記
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2004年11月24日(水) 一日で読破

 昨日、原作「ハウルの動く城」読みました。
 感想「ハウル、わがまますぎ!」(あくまで表面上なんですが)
 映画は、かっこよすぎだよ、監督〜。
 ……ごめんなさい。

 さて、こちらはやっと次へゆけますね。

  バルクの章

 バルクは、何もない平野の真ん中にいた。職業上、全くそれは問題ないのだが、参ったのはどこへ向かえばいいのかだった。
 「……」
 仕方がないので誰かが通るのを待つしかない。木陰を選んで彼はそこに座った。幸い気候は天気も良く暖かい。そのおかげで、うとうとし始めたころ、誰かが通りかかった。それはのったりのったりと緩やかに歩いていた。バルクが急いで起き上がった。
 ローブを着た男は、ゆったりと通り過ぎていくところだった。長い耳をみるところ、それがエルフと分かった。
 (まさか、なあ……)
 「何か用か?」
 男が振り返った。浅黒い肌と緑色の眼。成長しているがそれは確かにアニムだった。
 「ああ、あのよ、ここはどの辺なんだ? 」
 「お前、ウォンテッダーのクセに道に迷ったのか?」
 こういうところは、変わらないらしい。相変わらずのアニムだ。
 「まあ、そういう時もあるんだ。でよ、どこへ行ったら村か町に行ける?」
 「教えてやる。どっちに行っても村も町もある。ただし、どっちに行っても五日はかかる」
 「五日?!」
 今度は本当に参った。五日分の食料などないのだ。バルクが黙って考えていると、エルフは声を掛けた。
 「お前、しばらく旅の共をしないか? 昔の友人にそっくりでなんだか懐かしい」
 「そ、そうか?」
 「そう、どこをどうやって歩いたのかわからんが、よく俺と遭遇するわ、その度おごらされるわ……」
 「……」
 「お前、名前は?」
 「ヒーガル」
 バルクは使っていない方の名前で答えた。
 「俺は、アニム。まあ、短い間だと思うけど、よろしくな。それにしてもヒーガルか。ますます友人にそっくりだ」
 アニムは笑った。バルクはそれを見て、アニムがここまで大きくなっているということは、自分はもう生きていないのだろうと思った。


草うららか |MAIL

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