気まぐれ日記
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2004年11月25日(木) 近くのセイコーマートが

 今月いっぱいで閉店してしまう。そんな……あそこは、家に何もないときに行くと便利だったのに……。


 エルフの寿命は人間の四、五倍であるため、今のアニムは人間で二十代後半。二十五としても、百年から百二十五年はかかっているはずだ。
 「なあ、ヒーガル」
 「なんだ?」
 「なんでもない」
 「なんだよ、それ」
 「いや、すまない」
 アニムは、けらけらと笑った。どうやら、懐かしい人にあったようにうれしいようだった。
 夕方になると、適当な場所に野宿する。アニムはさらににこにこしている。
 「お前、なんでそんなにうれしいんだ?」
 「うれしい? そうか? 俺も一人が長いからかな?」
 アニムは枯れ木を集めてきて、それに火をつける。焚き火を作ると、缶入りスープ二缶をふたを開けて火のそばに置いた。
 「今日は、ご馳走だな」
 日持ちのする硬いパンを半分に切ってバルクに渡す。
 「スープに浸すとうまいんだ」
 それから、鞄の底から小瓶を取り出した。旅人は皆常備しているという気付け薬代わりのブランデーだった。ラベルは古いものだが上物らしい。
 「おいおい、それはとっておくべきじゃねえのか?」
 「いい。こんな上物、俺の口に合わないんだ。それに古いからそろそろ新しいものにしようかとも考えていた」
 適当なことを言って、金属のカップにそれを注いだ。
 「まあ、気持ちはありがてえな」
 バルクは、それを一度軽く上げてから飲んだ。
 「一人だと、こうやって夜通し起きてしまう。だから、今日はゆっくり眠れるな」
 アニムがスープをスプーンでかき混ぜながら言った。
 「まあ、そうだな。たまにはゆっくり寝ておけ」
 「ああ、そうさせてもらう。そのために食料をわけているんだからな」
 缶のラベルがこげて黒くなる。そして、それがなくなるころ、缶の中のスープがくつくつというようになった。
 「そろそろいいぞ」
 木の枝で缶を倒さないように火から放す。それにパンをちぎって浸して食べる。バルクもそれをまねて食べた。パンは硬すぎるが、浸して食べるとやわらかすぎた。それでも、悪くない。スープは身体が温まる。ブランデーのおかげで暑いくらいだった。
 「なあ、お前さんは長く旅をしてるようだが……よかったら少し話を聞かせてくれねえか」
 バルクはさりげなく尋ねた。アニムは、少し淋しそうな顔をした。 


草うららか |MAIL

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