気まぐれ日記
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| 2004年11月22日(月) |
平日だから混んでなかった |
お休みなんで、予定通り「ハウルの動く城」見てきました。 感想などを語ると長いし、見てない人もいるのでやめときます。 さーて、今度は原作読むぞー。 もう一回見てもいいです。
「なんだって?」 ロージュが魔族に聞き返した。 「お前の爺さんを殺したのは、僕だ。ちょっと細工して、近くにいた奴が殺したように見せかけたけどね。あのあとは面白かったなあ……。そいつ、その場で自分の腹を刺しちゃったよ。おかげで命を二つ手に入れた」 「お前が……殺した?」 「ああ、でもよ。せっかく手に入った命、奪われちゃったんだ。あのときほど悔しいと思ったことなかったね」 魔族がロージュの首に手を伸ばしかける。そのとき、グオンがその腕を掴んだ。 「貴様がべグゼッドを殺したのか。そうなんだな?」 「なんだ? アンデッドのクセに……のわっ!」 グオンが腕を掴み、そのまま魔族をロージュから引き離した。勢いつけて振り放す。魔族が甲板の上ですべり転んだ。 「何をする? お前はそんな姿になって、あの人間を恨んでいないのか? 年もとらない死なない身体で、奇異な目で見られ続ける。死ぬことも出来ない身体で……」 「いや、不自由を感じたことはないっ!」 グオンが懐から短剣を取り出す。ある時、魔王が護身用にくれたものだった。多分魔族を退けることは出来るはず、とコメントを添えている。 その短剣を魔族に向けた。 「へえ、お前。それ、扱えるのか?」 「やってみなければ、わからんが……」 グオンは、剣術を習ったことはない。だが、千年以上腕の良い剣術を見続けては来た。 「やめろ、グオン。あんたのその構え、まったくド素人だ」 ロージュが言った。 「そうよ。ロージュの言うとおりよ」 ブルーアが、遠くで動けずに叫んでいる。 「……」 「じゃあ、お前が代わりをするか?」 ロージュの水の蔦がするりとほどける。 「なんだ?」 「お前が僕を倒してごらんと言ってるんだ」 「わかった。ブルーア、貸して」 返事を待たず、甲板に転がっているブルーアの剣を手に取った。 「その剣でいいのか?」 グオンが短剣を差し出すが、ロージュが断った。 「俺、短剣までは扱えない」 「大丈夫なのか?」 「……わからない」 グオンは不安だった。べグゼッドも、その息子も、そしてこの先の子孫も剣術は、全くダメだった。 「でも、御指名を受けたんだ」 ロージュは靴を脱いだ。はだしでも滑りそうだが。剣を手に魔族を前にした。魔族に向かって走り出す。魔族が笑った。 「そんな剣で何が出来る? また同じことだ」 ロージュが持つ剣は、魔族の腹を深く刺した。 「なっ、なんでだ?」 「あんた、切り札ってものは、ちゃんととって置くもんだ」 ロージュの手にはブルーアの剣ではなく、グオンの短剣があった。それが、魔族の腹を突き刺している。それにより、甲板をのた打ち回っている。 「いつの間に……」 呆れた声でグオンが言う。 「手癖が悪いんだ、俺」 グオンが短剣を渡そうとしたとき、断ったように見せかけブルーアの剣で隠して持っていたのだ。 グオンは一つ、思い出した。べグゼッドの妻が、ナエスタであることを。そして、ナエスタは当時、世間を騒がせた怪盗であることを。 「手癖が悪いはずだ……」
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