気まぐれ日記
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2004年11月21日(日) 寝るために

 書かなければ。
 続きです。


 「もう、逃げられはせん。お前たちの命をいただくよ」
 青白い顔の魔族は笑みを浮かべている。
 「あなたが魔族? なんであたしたちの命が欲しいわけ?」
 ブルーアが威勢良く尋ねた。虚勢かもしれないが。
 「そんなの、僕が魔族だからに決まってるじゃないか。僕はね、命を糧にする魔族なんだよ」
 「だからって、そう簡単に俺たちが命をやると思うか?」
 「人間と魔族、どっちが有利なものか分かるよね」
 ブルーアが魔族のわき腹を深々と刺していた。いつ、動いたのかも分からなかったが、それは無駄だった。
 「ね、魔族って有利でしょ?」
 刺さったかと思われた剣はするりと抜けた。魔族の腹には何も残っていなかった。
 「人間は僕たちを傷つけることすらできない」
 甲板を打つ雨水が集まり、水の蔓となって二人を襲った。ブルーアが悲鳴を上げる。水に囚われ身動きできなくなった。
 「ありゃ? なんで二人しかかからない? はーん。そうか。あんた、アンデッドなんだ」
 グオン一人が自由の身でいるのを、魔族はにやりと笑って見た。
 「それが、どうした?」
 「知ってるよ。人間ごときが蘇生の魔法を使って失敗したんだ。笑い話もいいところだ」
 そして、ロージュのそばに寄る。
 「この赤い髪、見覚えがあるよ。そうだ、その蘇生の魔法を使ったのもこんな赤い髪をしてたな……」
 ロージュをまじまじと見つめて、
 「お前、似てるな、あの人間の子孫か?」
 「……」
 「そうだな、お前の爺さんに当たるかな? 殺したのは、この僕だよ」


草うららか |MAIL

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