気まぐれ日記
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暖かい日が続きました。今日はそれでも少し寒いかな。 これが、中ごろにはめちゃくちゃ寒くなってんだろうな……。
自分の弱点なら嫌というほど知っているはずだったが、自分を陥れる自分の能力はない。したがって、ルイが仕掛けた結界や封印はリュレイミアには通用しなかった。解き方を知っているかっらである。 「旗色があやしくなったのう」 「だな……」 アニムとバルクが動きかけた。しかし、リュレイミアに気づかれ、足元を封じられてしまった。 「人間は動かない方がいいよ」 彼はにっこりと笑う。ルイは思った。このままでは、埒があかないと。 「ねえ、なんで人間界に来て悪いことやってんの?」 それが、彼女の一番の疑問だった。彼は、やはりにっこりと答える。 「今まで楽しいことに出会ったことがなかったんだ。だけど、ひょんなことから人間界に入って、それが変わった。俺の姿見ただけで『悪魔』と呼ばれて恐れられて……気づいたら人間の困る事ばっかやってたんだ。それが、楽しくて……」 「お母さんが、木の精になったから? それとも、総統の座を押し付けられていたから?」 「……だからなんで、わかるんだよ?」 「それはね、私があんただからよ」 ルイは新しい封印術を作り出す。彼女にもこの解き方はわからない。だから、使ってみることにした。彼にも解けないといいのだが。 「どういうこった?」 「別世界? 平行世界って言葉知ってる?」 「ああ、なんか分かったような気がする……」 「そう、通じてよかったわ」 ルイの術が完成して彼の動きを封じ込めた。 「自分なら、やると思ったよ。後先考えずに解き方のわかんない術を……」 「少なくとも……」 彼女は、リュレイミアの言葉をさえぎる。 「少なくとも、人間界に来る前、楽しいことは私にはあったわ」 「あ、そう。でも、あんたはあんた。俺は俺。それで、どうするんだ?」 ルイはアニムが持っているカードを手に取った。 「こうするのよ」 動けないリュレイミアにカードを向ける。 「そろそろ、あんたは元の世界に戻ったら?」 「うるさいわね」 カードを手にしたまま、彼女は彼の口をふさいだ。彼はカードに吸い込まれるように消える。カードに絵が入った。見ても何を表しているか分からない。だが、アニムに聞くことはないだろう。それは自分を表し、それを聞くのが怖かった。
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