気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2004年11月02日(火) ここ二、三日

 暖かい日が続きました。今日はそれでも少し寒いかな。
 これが、中ごろにはめちゃくちゃ寒くなってんだろうな……。

 
 自分の弱点なら嫌というほど知っているはずだったが、自分を陥れる自分の能力はない。したがって、ルイが仕掛けた結界や封印はリュレイミアには通用しなかった。解き方を知っているかっらである。
 「旗色があやしくなったのう」
 「だな……」
 アニムとバルクが動きかけた。しかし、リュレイミアに気づかれ、足元を封じられてしまった。
 「人間は動かない方がいいよ」
 彼はにっこりと笑う。ルイは思った。このままでは、埒があかないと。
 「ねえ、なんで人間界に来て悪いことやってんの?」
 それが、彼女の一番の疑問だった。彼は、やはりにっこりと答える。
 「今まで楽しいことに出会ったことがなかったんだ。だけど、ひょんなことから人間界に入って、それが変わった。俺の姿見ただけで『悪魔』と呼ばれて恐れられて……気づいたら人間の困る事ばっかやってたんだ。それが、楽しくて……」
 「お母さんが、木の精になったから? それとも、総統の座を押し付けられていたから?」
 「……だからなんで、わかるんだよ?」
 「それはね、私があんただからよ」
 ルイは新しい封印術を作り出す。彼女にもこの解き方はわからない。だから、使ってみることにした。彼にも解けないといいのだが。
 「どういうこった?」
 「別世界? 平行世界って言葉知ってる?」
 「ああ、なんか分かったような気がする……」
 「そう、通じてよかったわ」
 ルイの術が完成して彼の動きを封じ込めた。
 「自分なら、やると思ったよ。後先考えずに解き方のわかんない術を……」
 「少なくとも……」
 彼女は、リュレイミアの言葉をさえぎる。
 「少なくとも、人間界に来る前、楽しいことは私にはあったわ」
 「あ、そう。でも、あんたはあんた。俺は俺。それで、どうするんだ?」
 ルイはアニムが持っているカードを手に取った。
 「こうするのよ」
 動けないリュレイミアにカードを向ける。
 「そろそろ、あんたは元の世界に戻ったら?」
 「うるさいわね」
 カードを手にしたまま、彼女は彼の口をふさいだ。彼はカードに吸い込まれるように消える。カードに絵が入った。見ても何を表しているか分からない。だが、アニムに聞くことはないだろう。それは自分を表し、それを聞くのが怖かった。 


草うららか |MAIL

My追加