気まぐれ日記
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エラーを起こして、今日書いた文、すべて消えてしまいました。(泣) また、書かなければならないのか?
オーフの章
オーフは見覚えのある場所にいた。扉を開けて一瞬だけ気が遠くなったことは覚えている。目を開けたらそこは自分の世界だった。 ただ、ここが昔なのか未来なのか、はたまたパラレルワールドというふざけたところかもしれない。 ぼんやりと周りを見渡してみる。のどかな公園の一角だった。 これからどーしよ……。 彼は途方にくれていた。覚悟はしていたつもりだが、実際こうなると、あのゼデューですら、いて欲しくなる。 ああ、こりゃ、言いすぎだな。 ぼんやりと歩きながらそんなことを考えていたため、前から走ってくるものに気づかなかった。 どんっ! 「……ごめん、大丈夫?」 その女の悪魔はしりもちをついた。少し衝撃が強かったのか、よたよたと立ち上がる。 「いや、こっちもぼけっとしていたから……リュレイミアちゃん!?」 「はあ?」 確かに顔はルイそっくりだった。しかし、その悪魔の髪はルイの栗色ではなく真っ黒な長い髪で後ろに束ねていた。 「いや、人違い……いや悪魔違いだった。すまん」 「俺にそっくりな悪魔がいるんだ。お目にかかりたいね」 悪魔は、くすくすと笑った。オーフもそれにつられた。 「俺は、ルイファーナ。あんたは? 初めて見る顔だけど」 「る、るいるいルイファーナ!?」 オーフは、驚いて聞き返した。 ルイファーナは、現悪魔界の総統で、ルイの祖母にあたる。その顔は、確かに総統の顔だった。その総統が幼いのであれば、ここは過去だ。 「何驚いてる?」 「ああ、いや……。俺は、オーフ」 「そう、オーフか」 今の総統は男言葉ではないが、昔の総統はそれを使い慣れているようだった。 「で、オーフ。あんた、ここで何をしているんだ?」 「俺は……その」 まさか、未来から来ましたとはいえない。時を犯していいのは奇跡だけだ。本来なら時女神でもこれは許されない。 「帰る場所、ないんだ」 「帰る場所がない?」 ルイファーナが不審そうな目を向ける。オーフは、まずいことを言ったと思った。だが、今帰る場所がないのは確かだ。 「じゃあ、うちにおいで」 「な、なんで、そうなるんだ」 「どういう事情かは知れないけど、うちは広いから好きな部屋を使ってくれ。気が済むまでいてくれても構わない」 オーフは、心からありがたいと思った。途方にくれているところへルイファーナの優しい言葉に感謝した。
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