気まぐれ日記
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毎日、これをつけるのが大変です。ええ、大変ですとも。
ドアは人数分並んでいる。 「これって、一人ずつ入れってこと?」 と、ルイ。その返事はなく、ただ黙ってドアを見つめている。 「私はこのドアに入ります」 フレクアが自分の前にあるドアを指した。 「ドアがここに入りなさいって言っているみたいなんです」 フレクアはそう言って、そのドアの前に立った。 「フレクアちゃんも?」 ブロードはなんとなく選んだドアを見た。入れと言っているようだった。 見ると、他の面々もドアの前に立っている。 霊感や超能力ではなく、ドア自体が語っているようだった。 「不思議なものだな。皆、違うドアを選んでいる」 ヘネシーは周りを見渡す。イーリスはちょうど向かいのドアの前に立っていた。 全員が顔を見合わせる。手をドアノブにかけて回す。そしてゆっくりと開けた。 「じゃあ、皆さん。お気をつけて」 カルストラの声が聞こえる。その声と共に、全員がほぼ同時に入っていった。
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