気まぐれ日記
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どのくらい続くのか、わかりません。 もともとここに書くのは本編にしたくなかったんですけど……今、書いているのはここだけですから、結局本編なってしまったわ。 でも、今回の話は、あくまで……。ごめんなさい。断言できるほど自信ないです。
そもそも、なんでこんなばかげたことをやっているかと言うと。 この酒場には、悪い霊が憑いていると、とある占い師が言った。そして、にぎやかに祝杯をあげることでそれは退散すると……。そんなわけで店主は、ウォンテッダー歓迎の札を立ててウォンテッダーたちに祝杯をあげてもらおうとすることになった。 最初のうちは酒で行っていた。しかし、ある時恐ろしげな声が鳴り響いた。 「もっとだ。もっと人を集めろ。もっと祝杯をあげろ……」 経費は店もちだったので、お客から金を出さない限り、何度も使いまわした小瓶に水を入れて、何度も祝杯をあげることになった。 そんなこと、露も知らずバルクたちはこの酒場に入り巻き込まれたのだ。 「ところでよ、アニム。何か感じるか?」 休憩中、バルクはアニムに尋ねた。 「いや。何も。さっきから変だとは思っていたが……。だが、小生には霊感はないから、なんとも言えん」 占いを副業とするアニムはきっぱりといった。それで占いに大事なことは何か、とバルクが尋ねたことがある。そうしたら、少しの感とはったりだ、とアニムは答えた。 「そうか。俺も霊感はねえが、剣は何も言わないしな。たいしたことはねえはずなんだ」 「では、持ちかけてみるか」 アニムはにやりと笑った。アニムは、よっこいしょと立ち上がった。バルクでもあまり使わない言葉だった。多分、アニムのは口真似であるが。 「店主。小生も占いをやるのでな。少し見たのだが……どうやら大した霊ではなさそうだ。一つ、賭けに乗ってみぬか?」 アニムは商売用水水晶を店主に向けた。 「お客さん、何をかけるんですか?」 「お主の言う悪霊とやらを怒らせて姿を現せるのだ。そして、成仏でも消滅でもする。ここいいるのは全員ウォンテッダーだ。腰抜けは少ないだろ?」 アニムの言葉に店主はうなずいた。酒場にいたウォンテッダーたちもそろそろこの馬鹿げた儀式を終わらせたいと思っているころだった。 「なんだ、やっぱり大したのじゃないのね」 バルクから話を聞いたルイもうれしそうに承知する。 「終わったら、今度こそ本当の祝杯をあげよ」
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