気まぐれ日記
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「ウォンテッダー」を始めます。また。今回は、合流ってことで。 パロが好きなんで、自作でパロというのもなんだけど、「本編」として扱いたくない話のつもりです。
ブロードは、つまらなそうにため息をついた。彼のクセかもしれない。 「あーあ、つまんねーの」 修行と称し、ティママンは彼を(立派な魔族にするため)特訓した。しかし、それに付き合ったのはほんの数ヶ月。飽きてしまった彼は、空間を作りそこにティママンを閉じ込めてしまった。 彼は、すでに立派な魔族だった。(いろんな意味で) 「そいうえば、あいつら、どうしているかなあ……」
「かんぱーい!」 とある酒場で、全員が小瓶を掲げて叫んだ。周りと小瓶同士を打ち付け合ってそれを一気に飲み干した。 そして、その場にいた全員が、ため息をついた。その中のテーブルに、彼らは座っていた。 「馬鹿らしいのう……」 最初にそうもらしたのはアニムだった。フードを目深にかぶっているため表情は見えないが、その言葉は心の底から本音だった。 「ほんとねえ……」 うんざりとした顔でルイはつぶやく。あまり元気がない。 「まったく、何度これやらせるつもりなんだ」 バルクはイライラとしている。 「はーい、次。がんばってねウォンテッダーの皆さん」 ウェイトレスのおばさんは、新たな小瓶を持ってきてテーブルに置いた。 「それでは、皆さん。お願いします」 店主が言った。 皆、無理やり笑顔を作って小瓶を持ち上げた。 「かんぱーい!」 小瓶を打ち鳴らして一気に飲み干した。そして、ため息。 「せめて、酒ならな……」 バルクが小瓶を床にたたきつけようとしたが、やめた。掃除するのは結局自分だからだ。中身は、ただの水である。 ルイが無言で立ち上がった。 「どこへ?」 「……見りゃわかるわ」 アニムは尋ねてから気づいた。彼女は店の奥のほうへ入っていった。かれこれ、十回は同じことを続けている。当然行くべきところは分かった。彼女のほかにも、後を追うように店の奥にあるトイレに向かっている同業者がいる。 「俺は、外いってくる」 「お主は……」 バルクだけでなく、何人かが出口に向かっている。 「俺は宿屋の便所を借りるんだよ」 「あ、その手もあったのう」 また、水の入った小瓶がテーブルに置かれる。 「休憩十分後に再会します。よろしくお願いします」 店主は泣きそうな声で言った。
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