気まぐれ日記
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いろいろ、と。 母方の祖母が入院して(腰が痛いため)それで今日お見舞いに言ったけれど、つい昨日、お見舞いに来たばあちゃんの友達が、桃とみかんと梅干を持ってきてくれたらしい。冷蔵庫にしまっていたら嫁(伯父さんの嫁)が、いるかい? と聞いて、(今は)いらないと答えたら、持って帰ってしまった。それで、伯母たちが驚き、呆れて、怒ってました。 まあ、今日はそれだけじゃなかったんだけど、ね。
美紗は電話を探す。みつからない。昔、携帯電話などというものがあったが、今では廃れている。 やっと見つけて電話をかける。 「もしもし、森先生をお願いします。え、外出中? じゃあ、伝えてください……」 部屋に戻る。夏目は起きていない。美紗は、なんだか悔しくて、ただただ黙っていた。 「あら、美紗。何をしているの?」 その声の主に美紗はばっと振り向いた。きっと見つめる。 「社長……いえ、お母様。何を考えていらっしゃるの?」 美紗の母は歳の割に若かった。だから今でも仕事を続けている。業界では珍しいことだった。 「美紗には関係のないことよ」 「いいえ、関係あるわ。彼女は私のお友達ですもの!」 「まあ、あなたのお友達? そのお友達のことをどこまで知っている の?」 夏目も同じことを聞いていたことを彼女は思い出すが、気にしなかった。 「彼女を帰してあげて。できれば、お医者様にみせてから……」 「目覚めさせる必要はないわ。もう起きているでしょう?」 美紗は、振り返った。夏目がゆっくりと起き上がっていた。 「夏目さん……」 でも、違う。 すぐに、否定する。それは、夏目じゃない。もし、自分が分かるとすれば、今の彼女は女王だった。 「やっと、出られたわ」 夏目はすくっと立ち上がった。胸を張り堂々としている。 「あなたが、美紗さんね」 夏目の顔で、そういわれるのは違和感があったが、彼女はこくんとうなずいた。 「ごめんなさい。あなたの願いは聞けない。わたしにも、どうして人間が見えることが出来るのかわからないの」 「夏目さ……いえ、女王、どうして、出てきたの?」 「それは……、夏目さんにこれ以上は迷惑かけられないから。できれば、この身体から出て行ってあげたい」 「でも、それもできないのね」 女王は、しゃちょうの近くまでゆっくりと歩いた。 「私はどうすればよろしいかしら? できれば、あなたの願いをかなえたなら、この身体の持ち主を無事に帰して欲しいのですが……」
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