気まぐれ日記
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今まで、仕事やってました。停電がなかったら出来た仕事だと思う。同じ境遇の人、多いんだろうなあ。
「で、俺に何か?」 「あなたを連れて行くことが仕事です」 「わかった。行くよ。ちょっと着替えてくるから」 夏目は後ろを向いた。部屋に向かおうとする。 「ベランダから逃げませんね」 「あいにく、ここは二階だし体力にも自信ない。逃げようと思わない」 「それは良かった」 充電中のセリナは動かない。座って眠っているような状態だ。セリナが動けたところでこの状況はどうにもならないだろう。彼女は置き手紙を書くことにした。それをテーブルに置く。 最近、夜は冷えるので彼女はフリースを羽織った。男物なので彼女の腰下のほとんどを覆う。 「いいよ、どこにでも」 「何か、たくらんでいるのですか?」 「あきらめた。それだけ」 本当は、諦めてなどいない。でも、彼女はあえてそう言っておいた。
夏目は、これ以上ないという豪華な部屋に案内された。そこがどこなのか暗かったので良く分からなかったが、何か要望があるかと聞かれ、眠いと答えたらこの部屋に案内された。眠気を促すようなベッドがあり、そこに転がってみたが、いざ眠るとなると落ち着かない。手ごろな硬さのソファーで眠ろうとした。 「よく、眠れるな。あの女」 「ああ、全く。自分がどういう状況におかれているのか……」 廊下から声がする。 見張りだろうか? 悪かったな、図太い神経で……。 だんだん聞こえなくなった。眠りに落ちる証拠だ。
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