気まぐれ日記
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もう、やっと復帰しました。 自分の仕事もままならなかったし、大変でした。 電気ある生活が戻ってきて良かった。
「わったしの勝ち!」 美幸が最後のカードを捨てる。日がとっぷりと暮れていた。もう、何試合したかセリナ以外覚えていない。 「すごい、美幸さん。今までずっと無敗です」 「昔からババ抜きで負けたことないのよね」 「変なところで運がいいんだな」 と、梶元。彼は連敗中だった。 「さて、私はそろそろおいとまします。夏目さん、おやつご馳走様」 美幸が立ち上がり、梶元も立ち上がる。 「俺も明日バイトあるし、帰るよ」 二人を玄関まで見送って、夏目はため息をついた。 「静かだね、セリナ」 「そうですね。二人がいるとにぎやかで楽しいです」 「そうだねえ。さ、夕食の準備でもしよう」 簡単なもので済まそうと彼女は言った。 その夜、夏目は寝ようとして時、チャイムがなった。 「どちらさま?」 「警察ですが」 「……何か?」 「夜分遅く申し訳ありません」 警察ほど、用心しなければならないものはない。警察と偽って強盗に入られたというケースはかなり多い。 「先ほど、お隣で強盗に入られました」 「隣で?」 そんなような物音は聞いていない。 「いえ、そんな物音は聞いてませんが」 「そうですか? では……」 警察と証する男は鍵を開けて入ってこようとするので、すかさずチェーンをかける。 「署までご同行願います」 「ずいぶんと強引なんですね。普通、ドアスコープ越しで手帳をみせるもんじゃないの?」 「昔のドラマによくありましたね」 「あんた、クイーンの人?」 「いいえ、私は……」 よく聞こえなかった。チェーンを切られ男が中に入ってくる。 「隣には人が住んでいないの知っていた?」 「いえ、知りませんでした。うかつでしたね。でも、こうして中に入れました」
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