気まぐれ日記
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いっちゃいましょう。
天藤美幸は午後に来る予定だ。夏目が起きたのは十時過ぎ。セリナは朝食の用意をしてくれていた。 「卵、どうしますか?」 「ゆで卵」 「はい」 夏目はパンをトースターに入れて目盛りをあわせると、顔を洗いにいった。数分で戻ってくるとちょうどいい具合に焼けて、焼き終了音が鳴った。 取り出してセリナが出しておいたマーガリンを塗る。 「セリナ、今日は先に買い物いくよ。卵もないし、パンもこれで最後。天藤さんが来るのにお菓子もない。けど、セリナには掃除を頼むよ」 「はい」 「ごめんね。今度は連れて行くから」 「いいんですよ。十真様」 「ダッシュで帰ってくるから」 「無理しないでください」 「いや、急がないと天藤さんが来るから……」 めったに鳴らない電話が鳴った。 「天藤さんかな?」 出ると、森だった。昨日電話した記録が向こうの電話に残っていたらしく、今かけてきたのだ。 「何か用があったのかい?」 「ああ、美紗さんの服を借りたままだったから」 「そういえば、そうだね。わかった。彼女に伝えておくよ」 忙しいのか、それだけで電話は切られた。夏目も気にせず、朝食の続きをした。 「セリナ、そろそろゆで卵……」 「はい、それが……」 破裂してしまったゆで卵を彼女はお皿に載せていた。 「お塩、とってくれる?」 「はい」 夏目は、少しずつ(熱いので)殻を取ってそれを食べた。
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