気まぐれ日記
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| 2004年09月01日(水) |
で、「スナーク狩り」とは…… |
ルイス・キャロルの作品だったんですね。(宮部みゆきの作品にもあるので。それに確か説明があったような……)最後の一行が、ナゾ過ぎすぎてよくわからないという話。でも、アリスの話も、アナグラム、暗号、言葉遊びの世界なんですよね。なら、その最後の一行もなんとかとけるのではないか……、と。解けなかった。つーか、まず読めよってね。(スナーク狩りを)
「見えるのですか?」 と、夏目。これで、三人目。 「ええ。それで、森先生のところに駆け込んじゃったわ」 「それで、説明したんだ。君のこともね。美紗さんには隠し事は通用しないからね」 「なんでもない、と言うんですもの。でも、なんでもないはずはないはずじゃない? だから問い詰めたの。そうしたら、あなたの名前が出たのです」 「だから、俺を誘ったの?」 「ええ、この素敵な世界を共有できるのはいいことなのだけど、何とかしてもらいたいの。私には、邪魔なものでしかない。だから……」 「俺の中にいる女王に頼め、と」 セリナが残念そうに言う。 「そう、とってもいい景色なのに」 「ええ、とてもいい景色なのだけど私には、きれい過ぎる。見えないほうが幸せってこと、あるじゃない?」 「でも、俺にはどうやって女王と話していいのか分からないんだ」 「できたとき、ついででいいからお願いしたいわ。私からはそれだけ」 「……わかりました。出来るとは限らないけれど、頼んでみます」 「よかったわ。お話が出来て。では、遠慮なく召し上がってくださいな。今日は尾崎君のおごりなのだから」 「僕は、僕で言っておきたいことがあるんだけど」 今度は尾崎が話し始める。 「うちの会社とコンゴウがお前を狙っている。せいぜい気をつけることだ。以上」 「それは、どうも」 「尾崎君、どうして夏目さんを狙うの?」 「そりゃあ、妖精の女王を取り戻したいからさ」 「女王はものじゃありません。だから、取り戻すのは不可能です」 「それでも、どうにかなるものなんだよ。そういうものを作ったっていう話さ。僕は蚊帳の外にいるからね」 「わかった、気をつける」 夏目は勧めながらも、あまり箸をつけなかった。食べなれないものばかりだ。だが、森のもったいないという呟きを聞き、ほどんどを食べた。 「美紗さんは、どんなドールを作っているんですか?」 食事の合間、セリナが尋ねた。 「いろんなドールを作っています。でも、私がやるのはデザインだけ。それでも、人の集まるところでスケッチして、何百人という人の顔を組み替えてドールの顔を作る。それにあわせた性格……個性を考えるの」 美紗は仕事のことをうれしそうに話した。 「だけど、世界が見えてからというもの、妖精ばかりが見えちゃって人間の顔が作れなくなったの。だって妖精たちの顔の方がいい顔なんですもの」 「それで、見えなくしてほしいんだ」 と、夏目。森から日本酒を勧められて、猪口に一杯だけもらう。 食事が終わると、自動的に帰る準備をする。森に送ってもらい、部屋に入ってから気づいた。 「あ、服……」 美紗のスーツをそのまま着て帰って来てしまった。
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