気まぐれ日記
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2004年08月27日(金) ビデオを借りた

 「キューブ2」と「ルパン三世」(テレビ版・第二期)
 休みのうちに見る予定。
 ただそれだけ。

 「そういえば、井村さん。この会社に入ったんですね」
 セリナを運動場に送り、三人は社内の喫茶室に入った。そこでインスタントコーヒーが出される。夏目にとっては薄すぎるが、礼を言って飲んだ。
 「そうなんだ。まさか社長が承諾してくれるとは思わなかった」
 「ま、俺のテクもまんざらじゃないってことだろ?」
 井村は自慢げに話す。半分は冗談なのだが。
 「それに、コンゴウは何か企んでいるようだし」
 「企んでいる?」
 夏目が聞き返す。
 「表向き、あのクイーン社に吸収されるとなっているらしいけど、コンゴウだってむざむざ吸収されるような会社じゃない。きっと何かある」
 「クイーンの方で、何か知らない?」
 「さあてね。だいたいセリナそっくりのドールを作ること自体がおかしいんだ」
 井村は、少し複雑な表情をする。井上ほどの情熱ではないが、自分が製作したドールに対してのプライドが許せないのだろう。
 「あのドールは、自分でも許せないんだ。コピーを作るのならまだしも、技術はここの方が上だから……。全く顔は同じだけど、夏目さんには一目で偽物とわかったんだ」
 「あのドールは、どうしたんだ?」
 「ああ、俺のドールにした。アヤカ」
 アヤカと呼ばれたドールがこちらにやってくる。
 「お呼びですか? マスター」
 セリナそっくりだったドールは、がらりと雰囲気を変えていた。セリナよりも年上で少し色っぽい。しかし大人しめなところは一緒だった。
 「こちらは夏目さん。セリナのマスターだ」
 「初めまして、アヤカと申します」
 「初めまして」
 夏目も挨拶を返す。そして、間近でアヤカを良く見て驚く。
 「顔はあまり変えてないんだ。少し大人にしただけだよ。俺はこっちの方が好み」
 井村はにやにやして言った。
 「我々は、依頼者の好みも取り入れるからね」
 井上も苦笑いをした。その笑いには、何度も泣いた姿が思い浮かべられる。夏目はあえて聞かなかったが。
 「さて、夏目さん。そろそろセリナのテストが終わるよ」
 井上の声がけで、夏目はカップに残ったコーヒーを飲み干して、立ち上がった。 


草うららか |MAIL

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