気まぐれ日記
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2004年08月28日(土) 何も考えちゃいなかった

 「フェアリードール」の話。この話をどうやって持っていってどう終わらせるか、を、何も考えていないのです。はい。
 どうしようかと考え中。
 いつものことながら、計画性ないですね。


 「これで、メンテは終了。お疲れ様です」
 それから井上は、夏目君のように毎月来てくれる所有者ならいいなあ、と愚痴を言った。
 「うちでも、なかなかいなかったんだよな。それで、故障だといって持ってきては文句を言われて」
 と、井村。会話からこの業界の辛い面が想像される。
 「じゃあ、気をつけてください」
 「はい、ありがとうございます。じゃあまた」
 「井上さん、ありがとうございました」
 二人は家路に着く。ここから電車・バスを乗り継ぎして家まではかなりある。交通費は井上のポケットマネーなのだから行かないわけにはいかない。(ちなみにドールの乗車賃もとられる)電車を降り、バス停にてバスを待つ。まだ十分ほど待ち時間がある。
 「十真様、お夕食、何がいいですか?」
 と、聞くセリナだが、いまだ料理は下手である。それでも簡単なものはだいぶ作れるようになった。
 「今日は、もう遅いからご飯を解凍して……」
 「一緒にお食事でもどうですか?」
 そう、声が聞こえた。しかし、自分のことではないと思っていた夏目は、セリナに続ける。
 「作るなんていいからね、セリナ。卵があるよね、それ目玉焼きにしてご飯に……」
 「夏目十真さん!」
 名前を呼ばれて、彼女はやっと振り向いた。
 「……馬鹿社長」
 「失礼な! 尾崎だ」
 クイーンの社長……名前だけだが、尾崎がそこにいた。
 「何か、御用ですか? 俺はあなたとは全く持って付き合うつもりはない」
 「まあ、そう、硬くなるな。今日は森も一緒なんだ」
 「先生も?」
 「一緒に食事でもどうかって聞いたら、『夏目君を誘ってくれたら』なんていうんだ、奴は。だから、君に声を掛けたんだ」
 「……さ、もう少しでバスがくるよ、セリナ」
 「はい、あと、五分三十二秒で来る予定です」
 


草うららか |MAIL

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