気まぐれ日記
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今週はゆっくりできそうです。でも、ね……なんか、またお仕事をかかえそうです。(全く人をなんだとおもってんだか)
「へえ、そうなんですか?」 井上のもとへ、セリナのメンテに呼ばれた。夏目がまだ女のままだったので彼は驚いていた。 「もう、一ヶ月はたったね」 「長いですね。僕は華やかでいいと思うんですが……。このとおり男ばかりの職場だからね」 「……」 「気を悪くしないでください。冗談ですから」 そんな話をしているとセリナがメンテナンス室からでてくる。 「お待たせしました」 晴れ晴れとした表情でセリナが言う。 「メンテを受けると調子がいいです」 半分は妖精である彼女がメンテを受けることによって何故、調子が良くなるのか分からないが、半分はやはりアンドロイドだからだろう。 「異常はなさそうだね。セリナ」 「はい」 「じゃあ、後は運動能力のテストだからいつものところへ行ってくれ」 「はい」 「俺も行くよ」 テストは簡単な体操をしてその動きで鈍いところがないか、とチェックする。見ていても差し支えはない。 「ところで、井上さん」 歩きながら夏目は井上に尋ねた。 「コンゴウがクイーンに吸収されるって本当?」 「それ、どこで聞いたの? 真偽はともかく業界では噂だね」 向かいから井村の姿が見えた。 「よう、井村」 「井上。ああ、お客さんが一緒か? それとも新しいドール?」 夏目は、少し考えた。そして、すぐに自分の姿を思い出した。井村はこの姿を知らない。 「何言ってるんだい……夏目さんだよ」 「……井上こそどうかしてんぞ。しかも、なぜかセリナが一緒だし」 「話がややこしくなるから、今度ゆっくり説明します」 夏目は二人の間に入って井村に言った。 しかし、井村が思い出したように言う。 「それが、夏目さんの秘密だったんだ」
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