気まぐれ日記
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あなた様のおかげで、うちの妹は大枚はたいてケーキを買ってくれます。あなた様もアイドル冥利につきることでしょう。ケーキはあなた様の口に入ることはないですが、とにかく今年も家族で祝いました。(笑) (今日はSmapの中居正広様のお誕生日です。うちの家族は八月生まれすらいません) あと、スナッフルズの白桃ケーキはやはりうまい。
井上の案内で、彼らはコンゴウ社の前にいる。 「ここが……」 ドールの会社はどこも立派だ、と夏目は思う。ただし、本日の気分は昨夜の食べすぎで、少し悪い。 クイーン社よりは好印象は持てると思うが、胡散臭い。第一セリナをさらい、似たドールを送ってくるのだから、ろくな会社ではないのは確かだ。 「知り合いがいるんだ。ちょっと待ってね」 井上は受付嬢に話しかけて、連絡を取ってもらうよう頼んだ。そして、数分後、その人物は飛んできた。 「やあ、久しぶりだね。井村」 井村と呼ばれた男は笑顔で井上に話しかけた。 「はは、井上。何しに来た?」 「返しに来たんだ」 井村は夏目を見て、隣にいたドールを見た。 「やっぱり、わかっちゃったんだ」 井村はまじめな顔になった。それから、空いている応接室を探してそこに通した。 「まずは、はじめましてかな。夏目さん」 井村は夏目の向かいに座って名刺を差し出した。(と、言っても相手に見せるだけであるが) 「……どうせ、俺のことなんか調べつくしているだろ?」 「ま、そういうことだ。でも、それはお上様の話だ。私は、あなたが夏目さんと言うことくらいしか知らないんだ。あとは、あのドールのマスターと言うくらいしかね」 「何故、セリナを?」 そう尋ねた井上に、井村はちょっと驚いて言った。 「井上、お前。自分の偉業を知らないのか?」 「? 確かにセリナは傑作だった。しかし……」 「あんな人間くさいドールは初めてだ」 夏目は、少し噴き出した。人間くさい。セリナは半分妖精なのに。 「セリナは、妖精が入ったドールだ。他のドールと同じようにはいかない」 井村は、黙った。 「……いや、妖精と言うのは言葉のあやだからな。何かのプログラム異常が引き起こした結果……」 「少なくとも、上の頭固い奴は、そう思ってんだろうね。でも、無理しなくていい。私には妖精が見える。特にセリナのはでかいのが入っている」 井村は笑っていた。しかし、まじめに言った。
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