気まぐれ日記
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うちで初めて作ってもらった。ピーマンにハンバーグをつめた代物。 偏食ないもうとはピーマンは食べないので普通のハンバーグになりましたが……。 うまかったです。(ピーマンがあんなに甘いものとは知らなかったよ)
夏目は井上に連絡した。少し話をして電話を切る。そして、井上の家に向かった。 「いらっしゃい、夏目さん。主人から話は聞いています」 井上の妻、美並が彼らを居間に通した。 「すいません。急にお邪魔しまして」 「いいのよ。夏目さんはいつでも歓迎だから……それが、セリナちゃんのそっくりさんね。後でスケッチしてもいいかしら?」 「あの……」 「心配しなくてもいいのよ。私たちはあなたの味方だから」 ドールが戸惑っていたが、やがてソファーに座った。美並と夏目は雑談をしている間、ドールは黙っていた。子供たちが腕を引っ張ってきたりしたが、それもどうしていいのか分からない様子だった。 「ただいま」 玄関から声がする。井上が帰ってきた。 「お帰りなさい、あなた」 「すまんね、美並」 「いいのよ」 「これから僕たちは書斎で話すけど……」 「食事は運ぶわよ。もう少ししたらできるから」 「ありがと」 夏目とドールは井上の書斎に案内された。入るのは初めてだ。 「ここは子供も入れないようにしているんだ。入ってもつまらないから、もともと入らないけどね」 書斎には座敷テーブルがあり、座布団が置かれていた。井上は自分の机のイスに座る。 「さて、君は……コンゴウ社のドールだね」 井上は、そのドールに向かって言った。 「どうして、わかったの?」 「ドールを作るものとして、ライバル社のドールについても把握しなければね。コンゴウ社のドールはなんと言っても機敏なんだ」 井上は、うん、とうなずいて満足げになった。 「そうです。私はコンゴウ社のドール。ナツメトーマ様のドールになるために来ました」 「何故? って聞くまでもない。見事にセリナのコピーだね」 「でも、中身はかないませんでした。ドールの域を超えています」 それはそうだ。彼女は、半分は妖精が動かしている。彼女の性格の半分は妖精だ。
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