気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
のため、給食が作れず。四日間弁当やら、カップラーメンやら。 でも、そういったものはめったに(本当に、工事とか事故がない限りは)出さないので、かえって喜ばれちゃうんですよ。
確か、夏目、と言ったか? なんだか、古代の作家の名前と同じと言っていたような気がする。本なんかほとんど読んだことはない。そもそも、本を買う人間は物好きなのだけだ。 昔は裕福だったので、一人一人の教科書は持てたし、ノートで授業の内容を書いていた、と聞いたことがある。……信じられん。 そうそう、この人気があまりなさそうなアパートで……。 一駅手前で降りて、十分ほど歩いた先に、それはあった。部屋はすぐ見つかった。でも、そこには先客がいた。中年の男だ。暑いのかハンカチを手にして額に当てている。さえない人っぽい。 「どなたですか?」 女の声が返ってきた。なるほど、あれが、彼女かもしれない。 「あ、井上さん。こんにちは」 「セリナ、暑いね」 「そうですね」 などと、会話している。彼女の声は涼やかだった。 そこに、俺は割り込んで行った。そして、 「ドール!?」 大声を上げてしまった。
|