気まぐれ日記
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霊感は全く無い様なんで、見たり聞いたりは出来ないですよ。多分、それがないから、余計にその世界に首を突っ込んでみたいのかもしれないです。でも、本当に見るのは嫌ですね、やっぱり。
「べグゼッドの日記」
夏は暑い。当たり前だ。しかし、それに応じない人間がいる。 「グオン。よく着ていられるな。それ」 グオンはいつものように軍服をぴったり着込んでいる。 「暑いからといって、そんな格好はできん。いつ、どこかの令嬢が来ても恥ずかしくない格好でいなければな」 「ふーん」 去年と同じことを言っている。そんな格好とは俺のことを指している。ノースリーブのシャツにいつものズボンを膝まで捲り上げている姿だ。 「しかし、今年は楽だ」 グオンがつぶやいて、そのまま自室に戻っていった。 楽? 去年は、休みになるとグオンもさすがに暑いのか上着を脱いですごしている。それが見れるのは、俺の家族だけで、メイドには絶対見せないのだが。(本当は姉上にも見せたくないのだろうけど、姉上がノックするのはまれなことなので、不意をつかれたと思われる。父上も厳格だが休みの日はかなり寛大に見るので……つーか、姉上同様) 今年は……。 グオンが不死(アンデッド)となって、初めての夏だった。 つまり、グオンの男前度(?)アップ!? 俺は急いでグオンを追いかけた。 「ちょっと、グオン!」 「なんだ、どうした?」 「やっぱり、冷たい」 俺は腕にしがみついた。その腕は、体温もなく冷たい。 「はあ?」 グオンは、周りの熱に影響されない。つまり、自分で冷を発している。自己冷房機なのだ。 「放せ、暑苦しい」 グオンが俺を振りほどく。 暑苦しい? 「うそつき……」 その後姿に、俺はつぶやいた。
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