気まぐれ日記
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夏には定番。特集も組まれちゃうくらいの怪談話。 でも、去年から読んでいる本……新耳袋は、怖いです。 それを読んで眠れないってことはないけど読んでて泣きそうになるくらい怖いです。これを90話目以上読むと異変が起きるというので、小分けして三、四日で読んでます。 都市伝説類も好きです。
「ロセウの日記」
人間でいう五、六歳くらいは、エルフで言うと二十歳くらい。つまり、人間で言うと大人だ。 アニムはエルフだから俺をあんまりそう見なかった。あんまり……。 アニムの歳を性格に聞いたことはないが、かなり生きているらしい。だから、時々こども扱いされる。 「ロセウ、大丈夫か?」 歩いていると、たまに後ろを振り返り、そんな声をかける。追いつきたくても、身長の差、歩幅の差がある。さらにアニムには慣れているということもあって、追いつけない。 「少し、休むか?」 「大丈夫、疲れてない」 「そうか。じゃあ、もう少し先に町がある。そこまで行くか」 もう少しと言っても、まだ町の標識すら見ていない。アニムの歩幅が狭まった気がする。歩調もゆったりになっている。
町について落ち着くと、聞いてみた。 俺といて、旅が遅れていないか、迷惑かけていないかって。 そしたら、アニムが笑った。しばらく笑って、答える。 「何を聞かれるかと思ったら……。別に急ぐ旅もないし迷惑でもない」 「でも……」 「おぬしのおかげで、無理のない旅ができるし、話し相手にもなる。問題はない」 それから、アニムは昔の話をしてくれた。似たような質問をしたことがある、と。 「そしたら、その人、なんて言ったの?」 「バカヤロー、と言ったかのう……」 「それから?」 「お前はとにかくいると便利なんだから気にするな、と言った」 「……」 「人によっては一人がいいという者もいるが、やはり、寂しいものなのだよ」 「……うん」 たぶん、それが一緒にいる理由なんだな、と思った。
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