気まぐれ日記
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えーと、市外とかは来月なんですが、市内はお盆です。八月の休みに遊ぶために今月します。嘘です。 「やれやれ、本当の旅の醍醐味は、こういうところにあるんですね」 のんきなことをゼデューは言った。 「そうね」 フレクアは冷たく返す。とにかく、野次馬はかなりいた。二人もその中に入る。メリーレイク島の名産スイカ畑は人だかりが出来ていた。 「この島に悪魔が来たのは、おいらの知っているかぎり三回目だな」 誰かが言った。ゼデューが知る限りは聞いたことがないと言っていたが、結構あることなのか、と彼女は思う。 人だかりで例の悪魔は見えないのだが、どうやら悪魔は気絶しているらしい。悪魔と言えど、空から落ちらた気絶するらしい。 「はいはい、どけてどけて」 担架を担いできたおじさん二人が道をこじ開けるように入ってくる。そして、その悪魔を運んでいった。 「見えました?」 「よく、見えなかった」 そして、無事病院へ運ばれたのを見送ると、街の人々はもとの生活へ戻っていった。 フレクアとゼデューは、食事中だったのを思い出して喫茶店に戻る。そして、食事の続きをする。 「野次馬は多かったけど、この町の人は落ち着いているのね」 デザートの西瓜シェークをすすりながら、フレクアは言った。 「三回目とか言ってましたしね」 「あの悪魔、どうなっちゃうんでしょう……」 彼女はふと、思い出した。そういえば、一度悪魔に会ったことを。 (お姉ちゃん、今ごろ、どうしているかな……) 西瓜シェークも底がつくころ、店の外からドンっ、という音が響いた。 「何事!?」 「事故ですか」 フレクアとゼデューが立ち上がる。 「あの悪魔、暴れていたりして」 「まさか、魔族でもあるまいし……」 しかし、彼女は嫌な予感をしている。 「大変だ! 悪魔が暴れだした!」 町の人が叫んだ。 「……」 「……」 二人は、再び顔を見合わせた。
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