気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
最近、ブックオフから森博嗣の理数系コンビシリーズのミステリィを読んでいる。結構面白いのだけど理解しにくいとこも多々あり。(難しいことは良く分かりません)あと、伸ばす音(「ー」のこと)、あまり好きじゃないのかなと……。(百年シリーズでも見れる)
彼は動けない体を諦めていた。 場所は薄暗い地下牢に移され、まきつけられた鎖が重くのしかかっている。今はどうすることも出来ないのでなすがままにされている。 「どうですか? 気分は?」 彼には質問の意味が分からなかった。もとより返事は出来ないが。 「あなたが飲んだ薬は、人間よりもドラゴンに効く薬です。あの少年ならばもう、起き上がっているはずです。それと、あなたの仲間が出ましたよ」 ロイタスが王都から出たと聞き、彼は安堵した。 「あなたに会わせたい部下がいます。生命学者なのですが。話だけでも聞いてあげてもらえますか?」 どうせ、会わせるつもりなのだろう。こちらに選択権はない。彼は、ただ、黙るだけだった。 「今、連れて来ます」 彼が去ってまもなく、一人の女が現れた。まだ中年と言うには早いくらい若さの女性だった。 「ジグル様、席を外していただけるかしら」 その女が言う。 「分かりました。どうぞお気をつけて」 ジグルは地下牢に入ってこないらしく姿はない。その女は彼に挨拶した。そして、小声でささやく。 「ごめんなさい。こんなことをして」
|