気まぐれ日記
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2004年06月29日(火) 今更だが

 最近、ブックオフから森博嗣の理数系コンビシリーズのミステリィを読んでいる。結構面白いのだけど理解しにくいとこも多々あり。(難しいことは良く分かりません)あと、伸ばす音(「ー」のこと)、あまり好きじゃないのかなと……。(百年シリーズでも見れる)

 彼は動けない体を諦めていた。
 場所は薄暗い地下牢に移され、まきつけられた鎖が重くのしかかっている。今はどうすることも出来ないのでなすがままにされている。
 「どうですか? 気分は?」
 彼には質問の意味が分からなかった。もとより返事は出来ないが。
 「あなたが飲んだ薬は、人間よりもドラゴンに効く薬です。あの少年ならばもう、起き上がっているはずです。それと、あなたの仲間が出ましたよ」
 ロイタスが王都から出たと聞き、彼は安堵した。
 「あなたに会わせたい部下がいます。生命学者なのですが。話だけでも聞いてあげてもらえますか?」
 どうせ、会わせるつもりなのだろう。こちらに選択権はない。彼は、ただ、黙るだけだった。
 「今、連れて来ます」
 彼が去ってまもなく、一人の女が現れた。まだ中年と言うには早いくらい若さの女性だった。
 「ジグル様、席を外していただけるかしら」
 その女が言う。
 「分かりました。どうぞお気をつけて」
 ジグルは地下牢に入ってこないらしく姿はない。その女は彼に挨拶した。そして、小声でささやく。
 「ごめんなさい。こんなことをして」


草うららか |MAIL

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