気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2004年06月20日(日) ひさしぶりに

 地元イベント行った。相も変わらず、イラコンなんぞやっているし……。狭い会場でマイク音量高くしてしゃべらんでくれよ、具合悪くなるよ、やめてくれ。だいたい、なんでイベント会場でイラコンせななるまい? 地元の悪い風習だよ。たぶん。いや、楽しかったけどね。久しぶりに友達に会えたし。

 ルヴィアは自分の住処に一度戻ったが、すぐに王都に向かった。それにはわけがある。彼女の友達の子供を、人間に誘拐されたと言う。今にも狂い暴れだしそうな母親を何とかなだめ、彼女は探しに行った。
 
 彼の言うとおり、勝者は細い男の方だった。小回りの効く体を生かし、巨体の男に一本取った。
 「へえ、本当に勝っちゃった」
 「セルヴェスにはすぐ分かりますよ。そういう眼があるんです」
 「じゃあ、今度は賭けようよ」
 「つまらん。勝つと分かっている方へ賭けても面白くない」
 ヴィニーの提案を突っぱねて彼は、席を立った。
 「どこに行くのさ?」
 「ロイタス。少し付き合え。ヴィニーは先に帰っていてくれないか?」
 「なんだよ、それ?」
 「すまん。どこか好きなところを見てきてもいい」
 「……わかったよ」
 ロイタスが、ヴィニーをなだめてから彼の後をついていった。
 「どうしました? セルヴェス?」
 外に出て、彼は道が開けた場所に移動する。そこで立ち止まって、耳を澄ませた。
 「泣き声だ」
 「あなたは耳がいいですからね。で、どこから?」
 「それが、よくわからんが……この街に入ってからずうっとだ」
 「……何の泣き声ですか?」
 「同族の」
 そして、彼は少し笑んだ。
 「ルヴィアが戻ってくる。あいつは飛ぶ羽の音に特徴があるからすぐ分かる」
 
 

  


草うららか |MAIL

My追加