気まぐれ日記
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地元イベント行った。相も変わらず、イラコンなんぞやっているし……。狭い会場でマイク音量高くしてしゃべらんでくれよ、具合悪くなるよ、やめてくれ。だいたい、なんでイベント会場でイラコンせななるまい? 地元の悪い風習だよ。たぶん。いや、楽しかったけどね。久しぶりに友達に会えたし。
ルヴィアは自分の住処に一度戻ったが、すぐに王都に向かった。それにはわけがある。彼女の友達の子供を、人間に誘拐されたと言う。今にも狂い暴れだしそうな母親を何とかなだめ、彼女は探しに行った。 彼の言うとおり、勝者は細い男の方だった。小回りの効く体を生かし、巨体の男に一本取った。 「へえ、本当に勝っちゃった」 「セルヴェスにはすぐ分かりますよ。そういう眼があるんです」 「じゃあ、今度は賭けようよ」 「つまらん。勝つと分かっている方へ賭けても面白くない」 ヴィニーの提案を突っぱねて彼は、席を立った。 「どこに行くのさ?」 「ロイタス。少し付き合え。ヴィニーは先に帰っていてくれないか?」 「なんだよ、それ?」 「すまん。どこか好きなところを見てきてもいい」 「……わかったよ」 ロイタスが、ヴィニーをなだめてから彼の後をついていった。 「どうしました? セルヴェス?」 外に出て、彼は道が開けた場所に移動する。そこで立ち止まって、耳を澄ませた。 「泣き声だ」 「あなたは耳がいいですからね。で、どこから?」 「それが、よくわからんが……この街に入ってからずうっとだ」 「……何の泣き声ですか?」 「同族の」 そして、彼は少し笑んだ。 「ルヴィアが戻ってくる。あいつは飛ぶ羽の音に特徴があるからすぐ分かる」
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