気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
とりあえず、難航したものの一年欠かさず(?)書いた「気まぐれ日記」 。どの辺が気まぐれかと言うと、書くものが気まぐれである。これからも気まぐれに毎日書くぜ。
歩くことは苦にならない。彼は山を降りた時と同じように楽しんで歩いた。いくつかの町や村を通りようやく王都に着くと聞いた。飛べばすぐなのだが、それでは意味がない。 旅行とは、楽しむものだ。 彼は、そう思っている。王都に近い村に着いた時、もう夕暮れだった。こういう時は宿をとる、らしい。 「お兄さん、一泊かい?」 「ああ」 「前払いで、銀5だよ」 そう言われ、教わった通り出す。金銭の使いかたも聞いておいてよかったと、彼はあの宝石職人に感謝した。 「食事は朝食、夕食とも九時まで。部屋は二階の三号室」 彼は、それにしたがって部屋に向かった。ドアを開けるとそこには、ごく普通の宿の部屋がある。ベッドがあり、簡易なテーブルとイス。クローゼットがある。 彼は、それを見て思った。 「これは、なんだ?」 ベッドは初めて見た。部屋の半分をそれで取られている。 「……?」 彼の寝床は一枚岩であり、彼はそれがお気に入りであったが、ベッドとそれをつなげることはできなかった。 食事を済ませ(食べなくとも良いが、興味があるので食べた)、部屋に戻ると他に何もすることがなく、彼は眠ることにする。ベッドの横の空いたスペースに彼は眠った。うっかり五十年も眠らないように意識は起きておく。床は冷たくて気持ちがいいと思っていた。ただ、贅沢を言うなら少し狭い。
|