気まぐれ日記
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| 2004年05月18日(火) |
結局、こうなるわけね |
フレクアの話その2。覚えてない方は年末に書いた話を読んでください。 ああ、また、手紙だすの忘れた。
「喧嘩かあ!」 ゼディーが至福の笑顔を作った。『人の笑顔を作る』のが喧嘩なのだから、やはり聖職者首なって良かったのかもしれない。 「あ、ゼデュー」 フレクアが止めるのも聞かず、彼はうれしそうにその中に入っていた。起こった喧嘩はすでに口げんかレベルから殴り合いレベルになりつつある。 「仲間に入れてくださーい」 うれしそうに彼は声を掛ける。 「なんだ? この坊主は?」 「さ、さあ?」 喧嘩していた男たちはお互い顔を見合わせる。 「俺も入れろってーの!」 ゼデューが片方の男にストレートを食らわした。 「ぐわっ!」 悲鳴を上げて殴られた男は倒れる。 「な、なんだ?」 「この喧嘩、俺が買う。売れ!」 「むちゃくちゃだ! お前、自分で何いってんのかわかるのか!」 「うるせー、俺の喧嘩は俺のもの、てめえの喧嘩は俺のもの」 ゼデューがわけ分からないことを言いながらもう一人の男に殴りかかる。 「はい、そこまで」 フレクアが鞘ごと抜いた剣で彼の頭を殴った。彼がどっさりと倒れるのを確認してから、フレクアは男に謝った。 「ごめんなさい。この人、ちょっと変なんです」 「いや、ちょっとどころじゃ……」 「本当にすいません。喧嘩を見るといつもこうで……」 「ああ、嬢ちゃんも大変だな」 「あと、あの方にも伝えていただければ助かります」 倒れている男を見やって彼女は言った。 「おお、わかった」 「ありがとうございます」 フレクアはゼデューを引きずって酒場を出た。
日はとっぷりと暮れていた。とりあえずチェックインした宿に戻る。その途中でゼデューが気がついた。 「いったーいなあ、もう」 「あんた、聖職者首なってよかったわね」 「あんなところはもう嫌ですよ」 芋ようかんが賞味期限切れただけで首にされたくらいなので、それまで何をしたのか……多分、喧嘩だろう、と彼女は解釈する。 「あんな、人を人と見ないところなんか」 「何か、されたの?」 「気がついたら縛られているし、みんな傷だらけにになっているし……呪われているかもしれません」 「それ、あんたよ。きっと」 原因も呪われているのも……彼女は、呆れた。
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