気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
出てきたノート。……こんな恥ずかしい文、使えません。そのうち燃やします。(無許可の焚き火は消防法違反なはず) 原稿用紙のほうは、その昔部活動で書いたリレー小説だった。思い出すまで時間がかかったよ。当時あんまり日本人名使わなかったのに、到底名づけそうもない名前が出てきていたりしていたから。 明日、妹のとこに遊びに行きます。
その日は昼すぎまで寝ていて、女将に朝食はないと言われた。 「疲れていたようだったから起こさなかったけれど。まさか昼すんでも寝てるとは思わなかったよ」 「……すいません」 「お昼もすんじゃったから、おやつくらいしか出せないよ」 「それで結構です。お願いします」 女将は紅茶とお菓子をだしてくれた。二人分あり、女将もテーブルに着いた。 「で、見つかったのかい?」 「ええ。これで噂をしても大丈夫かと……」 「でも、気味悪いよ。噂すると悪いことが起きるのは」 「知らないな、そんな呪い」と小さな声がする。女将には聞こえてなかったようだ。妖精の声だ。「私たちの呪いは持つ者が最愛のものと離れ離れになる呪いなのよね。それもブロードさんが解いてくれたけど」と女の妖精の声。 「ねえ、女将さん。その通りだよ」 「はあ?」 「俺が探していた剣と噂の剣は別なものらしいから、噂しちゃいけない」 「そうなの?」 「いっそ、このまま語り継がないで誰もが忘れてしまうといいかも」 「……そうだね」 お菓子をつまんで彼は空腹を満たそうとする。その菓子が彼の手から逃れて、ぽとりと床に落ちた。まるで、菓子が意思を持ったように動いて見えた。 「……」 「……」 「女将さん、お茶をおかわりしていい?」 「どうぞどうぞ」 何事もなかったように菓子を拾って捨てて、彼はお茶の続きをした。
|