気まぐれ日記
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魚。卵はイクラ(筋子)。食用。ムニエルなどもうまい。ブロードの世界でもメジャーで、酒場に行ったら即注文される酒のつまみ……。 嘘です。 なぜか漢字変換するとすぐ鮭になるんです。決して、鮭の丸呑みをしているわけじゃないです。
酒場にいた数名の男たちがブロードに近寄ってきた。用兵のような男に商人風の中年、はたまたブロードのような旅の青年。そして、村の人も中には入っている。 「俺にも見せてくれ。出来れば剣がいい」 「私も買いたい……ここにはよく来るのかい」 「今、持ち合わせがないのですが、宝石の原石ならあります」 ブロードはため息をつきそうになるのをこらえ、うなずいて部屋に商売道具を取りに行った。 「剣は三千デリル、ナイフは千五百デリル、ショートソードは二千デリルだよ」 品物をそろえてテーブルに出した。 「試し切りは出来るのか?」 「剣は無理だね。でも、どれも切れないことはないよ」 「なあ、兄ちゃん。その袋に入っている剣は?」 「ああ、これは予約済みなんだ。勘弁してくれ」 商人風の男が一本の剣を手に取った。鞘から抜くと、柄だけが抜けて刃がなかった。 「ありゃ?」 「あ、それそっちに言っていたのか。それは、見ての通り不良品だ。返してくれ」 「いい剣だと思ったんだが……」 「悪いね。でも、そっちの剣には火妖精がついているんだ。例えば……」 剣を手に取り、タバコをくわえようとしている男を見つける。一言二言言葉を交わすと男はタバコをくわえたまま待った。ブロードは軽く剣を一振りする。タバコに火がついた。 「ま、火炎剣ってやつだな」 「ほう……。じゃあ、こっちのは?」 「それには水妖精……あっちのは花妖精がついている」
やっと、商人やらなにやらいなくなった。 「はあ」 気兼ねなくため息をつく。 「ご苦労さん」 女将がお茶を入れてくれた。 「すいません、騒がしくしまして」 「いや、いいんだよ。あんたがああやって生計を立てていたなんてねえ、少し安心したよ」 ここの料金は後払いである。ブロードはちょっとむっとしたが、すぐしかたがないと思った。それくらい、自分が無職でぶらぶらと旅をしている風に見られることを自覚していた。
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