気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2004年04月28日(水) 今年もコンサートゆくことにした

 楽しみにします。

 「恐怖というより、怒りだな」
 「そうね、でも。二番目に好きなの」
 セミュアが指先でアニムの額を突いた。アニムががくりと膝から倒れる。
 「人間にかなり効く毒よ。もって三分ね」
 「毒?」
 「じわじわと三分間苦しむといいわ。その間思う存分恐怖と怒りを感じてちょうだい」
 アニムの息が荒くなる。ついには横倒れになった。
 「……シンハー、ロセウを連れて逃げろ」
 「そうね、逃げてもいいわ。無駄だから」
 「アニム……」
 「だめ!」
 ロセウが眼を覚まして、すぐに状況を把握したらしく、そう叫んだ。
 「だめ! アニム。そんなことしたら、いやだ!」
 「お、おい!」
 ロセウがシンハーから逃れてアニムのそばに寄った。
 「大丈夫、アニム?」
 「馬鹿、早く逃げろ。お主を殺してしまったら妖精主に申し訳が立たぬ」
 「そんなこと心配しないで。アニムも逃げるの」
 ロセウがアニムの手を引くが、ぐったりとしているアニムを立たせるのは無理だった。シンハーが駆けつけて一緒に手伝う。
 「この子の言うとおりだ。どうせ、この魔族は俺たちが逃げても追ってくるだろうよ」
 シンハーの肩を借りて、何とか立ち上がるが歩みはのろい。
 「そうか、どうせ死ぬか……」
 アニムがそう言った時、セミュアがイラついた声を出す。
 「ほんと、つまらないわね。あなたからほとんど何も感じないなんて、いいわ。このちっこい子、殺してあげるわよ。眼も覚めているようだしね」
 セミュアの手がロセウに伸びた。
 「ちくしょー、こんのオカマ野郎が!」
 シンハーが叫ぶ。剣を抜いてセミュアの伸びた腕を切断するが、すり抜ける。
 「大丈夫、あなたもちゃんと殺してあげるから、待ってってね」
 セミュアの手がロセウの首をつかんだ。アニムがその腕を掴み、なにやらつぶやく。セミュアが叫んでその手が一旦離れる。
 「あなた、魔法が使えるのね。でも、よく体力が残っていたわね」
 アニムは答える余裕なく、再び地面に倒れた。
 「アニム、しっかりして……」
 ロセウが肩をゆするが反応がない。
 「あーあ、残念ね。結局あなたから恐怖をかんじることがなかったわ。しかたがないから、この子達から感じようかしらね」  


草うららか |MAIL

My追加