気まぐれ日記
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ばかりでごめんなさい。阿呆なことばかり書いて。ところで、「迷宮百年の睡魔」読み終えました。面白かった、と一言で片付けてはよくないですが、内容を書くわけにはいかないので。(もし、読みたいという方がいればの話)もし、続編があるならば、今度は三人で行動なのですよね、きっと。
その日は本当に久しぶりにゆっくりと休んだ。 「天上ってここよりもいいってことよね?」 「さあ、そこまでは……でも、きっと天国みたいなところですよ」 タジュトがシルアの母親とそんな話をしていた。シルアは面白くないのか、すこし浮かない顔をしている。 「胡散臭いんだよな」 ダノは小声でシルアに言った。彼女もうなずいた。翌日、三人はその世界を出て行った。また、塔の内部に入る。
塔 四階
「私は、平和なんかつまらないって思っていたの」 シルアが歩きながら話した。 「だから、攻撃能力がついたとき、思い切って塔に入ったの。家出したって言えばいいわね」 二人から何も聞かずとも、彼女は続ける。 「でも、甘かった。ぼろぼろであの一階の世界にたどり着いたの。そして、すぐ塔の扉は封印されちゃった。私は取り残されて一階の世界を歩きまわったけれど、能力が変わって盗賊に捕まったの。エスパー種族は高く売れるって。それからだった。帰りたいって思ったの。平和っていいなあって思ったは」 話しているうちに四階のちょうど、シルアの世界の真上にたどり着いた。塔の中は方向感覚すら失うが、まだ三階から四階に来ただけなので失うほどではない。 「シルア、ここが多分天国に当たる場所だ」 「うん……」 扉を開ける。おぞましいほどの闇が広がる。 「ここ、なに?」 「天国だとさ」 そこは、暗く冷たい地獄だった。鬼たちが人間たちに鞭を振るい怒鳴りつける。 「おら、働け! 楽した分働け!」 「お前らは一生働くんだよ! 何しろ大王様の城は増築の増築による増築のための城だからな! いつまでたっても出来やしないんだ」 「おら、そこ遅い!」 遠巻きにそれを見たタジュトは、酷いとつぶやき、シルアは父の姿を探した。
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