気まぐれ日記
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2004年04月06日(火) 頭使いたくない時

 早番から帰ってぐったりしている時。それがママ(バー君とココちゃん(うちのわんこの両親)のお母さん)の入れる濃厚なコーヒーを飲むと、このぐったり感が和らぎます。砂糖・ミルクは不可です。(個人的に)チョコレートか甘い菓子でどうぞ。

 「村があるよ」
 タジュトが小川の向こうの村というよりは集落というようなところを指差した。小川はさらさらと穏やかに流れている。光ってはねるのは魚だった。モンスターの気配もない。本当に穏やかな世界だった。
 集落につくと、簡易な日よけの屋根があるだけの家が並んでいる。店も何もないようだった。
 「ポーションないんですか?」
 タジュトが家の人に聞いて驚いた。
 「ここにはお店なんかないよ。なーんもしなくていいんだ」
 「そう、ここは楽園なんだよ。そして、ここで暮らすと更なる幸せが待っているんだ」
 「更なる幸せ?」
 「そうだよ」
 「ふ〜ん」
 ダノはそばで聞いていて胡散臭く感じた。シルアを見る。シルアはうろうろとしていた。
 「シルア?」
 集落の中年のエスパー種族が呼んだ。
 「おかあさん……」
 「シルアだね? 今までどこに行っていたんだい?」
 「お母さん、ごめんなさい」
 「お前が無事でよかった。本当に良かった。ああ、あの人もいてくれたら……」
 「お父さん? お父さんは?」
 「天上にいったんだよ。選ばれたんだ」
 「……そう、なんだ」
 「お父さん、行く前にお前に会いたいっていたんだよ」
 「……」
 シルアはダノとタジュトを母親に紹介した。
 「シルア、どうして……」
 「ちゃんと話すから、今は聞かないで」
 「……わかったわ」
 タジュトが言いかけたがシルアにとめられた。今日はともかく休もうと、ダノは言った。
 「さあ、おあがんなさい。私が作ったパンもあるよ」
 果物に、魚を焼いたもの、手作りのパンが並んだ。
 「お母さんのパン、久しぶり」
 シルアがうれしそうに言った。
 「お母さんの味って、こんな感じかな、お兄ちゃん」
 タジュトがなんとなく言う。
 「ああ、そうだろうなあ」
 二人の両親は、二人が幼いころに死んだ。タジュトは本当に小さかった。ふと、ダノは思い出した。 


草うららか |MAIL

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