気まぐれ日記
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2004年04月03日(土) しばらくお別れ

 うちの妹が、進学のため都会の学校へ行きます。草も7年前、同じことをしましたが、ね。不肖な妹ですが門出を祝ってやってください。(笑)

 「なんでわかったの?」
 声色がすぐに変わる。女の声のようだった。
 「……カシスはね、足音を立てるんだよ。それに、途中で抜けるってことも出来ないんだ。夜も寝れなくなるらしいからね。だから、帰るなんてありえない。そして、剣がないよ。いつも肌身離さずもっているものだからね」
 たぶん、重かったと思われる。
 「うまく変装したつもりだったんだろうけど、残念だな」
 カシスが、シルバーに剣を向けて立っている。
 「ううっ、そんな……」
 「ナエスタ、よく知っている人間に変装しても無駄だってわかっただろ」
 「……べグゼッド?」
 「やっぱり、そうか」
 カシスが目を向けたが、無視する。
 シルバー……彼女は中央広場で会った、少女だ。
 「これで、成功したらおじいちゃんから免除がもらえるのに……」
 「免除?」
 「怪盗になるための試練なの。ちなみにおじいちゃんはここの女王様のキスが試練。王族がらみの盗みが、怪盗を名乗る免除。これで失敗したらシルバーは二度と名乗れないの」
  ナエスタは泣き出してしまった。カシスも俺も途方にくれた。騒がしさにグオンが覗きに来た。それを好都合として、手短に説明した。
 「頼んだよ、グオン。なんとか彼女をなだめてくれ」
 「わかった」
 女性のためならなんでもするグオンは、あっさりとうなずく。そして、俺の髪を引っつかむとナイフでばっさりと切った。
 「今宵の星のような若き怪盗に、これを」
 「ふぇ?」
 「私はあなたに盗まれました」
 「はあ?」 
 「ですが、私はあなたと行くことが出来ません。ですから代わりにこれを」
 と、俺の髪を渡した。
 「あの……」
 「また、きてください。あなたの挑戦はいつでも私が受けてあげますから」
 普通ならプライドが許さないであろう。が、グオンにはそれを超越する美貌と(台詞の)臭さがある。
 「じゃあ、これはいただいていきます。今度はうまくやりますからね」
 「ええ、お待ちしてます」
 ナエスタは窓から軽々と出て行った。


草うららか |MAIL

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