気まぐれ日記
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長かった『ウォンテッダー』も、そろそろ終了します。長い間ご愛読ありがとうございます。これからもがんばりますよ。
「俺の勝ちだな」 スノムウェインは自分の身体を魔力を吸われ、消滅した。断末魔の余韻だけを残して。 ブロードは力を抜いて、空を仰いだ。 ティママンはヒューっと口笛を吹く。 「やったのか?」 と、バルク。彼はアニムを助け起こしていた。疲労はしているが、魔力消費による昏睡はなさそうだった。 「やったじゃん」 ティママンがブロードの近くに寄った。彼は、ふらりと倒れた。
一番近い町がアルマスの都に一番近い町。最初に来たころはスノムウェインの支配下だったが、今は活気にあふれている。すぐに宿に向かう。バルクはブロードをかついているし、アニムはまだ疲れきっているのでそうせずにはいられない。やや、いぶかしげに見られたが部屋を借りられた。 「ふう」 バルクがブロードをベッドに降ろして息をつく。 「こいつ、どうしちまったんだ?」 「……」 「それより」 部屋のドアがいきなり開く。 「お客様、ルームサービスなどいかがですか?」 「セアレ!」 「お久しぶりです。ティママン」 「お前、何でここに?」 「ああ、管理人代理役です」 「で、それがなんで宿でバイトしてんだよ。なんでさっさとスノムウェインのとこに来なかったんだ」 「あなたほどの魔族がいれば大丈夫でしょ?」 「よく言うぜ。俺なんか、身体は人間だぜ。本来の半分も力はねえんだよ」 「おい、漫才はそんくらいにしてくれ」 と、バルク。 「あ、すいません。僕はセアレって言います。以後よろしく」 セアレは飄々とした態度でお辞儀をした。
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