気まぐれ日記
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2004年02月26日(木) なにか読む本は……

 友人が勧める本でも探してみる。タイトル忘れた。海外小説だったような。とにかく、「鋼の錬金術師」のアルを彷彿させる一冊らしい。

 その広い部屋は、寝室のような部屋だった。壁に家具……箪笥が一つ、鏡台、鏡台の椅子、真ん中に大きなベッドが一つ、背のついた椅子が一つ。天井まで届きそうな窓が二つある。
 「あんた、確か総統の……」
 「リュレイミアよ」
 ルイはティママンのことを知っている。
 「お主が、あの伝説の英雄だったとはのう……」
 アニムはいまだ信じられんという顔をしている。ティママンはアニムをじっと眺めてから言った。
 「エルフ、か。駄目だ不味くて食えん」
 「……悪かったのう。お主は何を糧にしておるのだ?」
 「ほんのちょっとの魔力だ。極上であればなおいい。エルフの魔力は純粋だが、くせが強いから合わない」
 「分からぬ……」
 もちろん魔族たちにとっての話であって、アニムには理解できない。少々憤慨したあと、食われるよりはましだと思うことにした。
 「それに比べて、こっちのガキはめっちゃくちゃ美味い」
 今度はブロードを見て言う。
 「俺?」
 「そうだ。それと、こっちのおっさんには全く魔力がない」
 と、バルクを見る。そして、続ける。
 「人間と、エルフと、悪魔と、魔族?……変な組み合わせだな」
 「皆に言われてるぜ。で、どうすればここから出られるんだ」
 「それは、無理。スノムウェインが出そうと思わない限り、無駄だ」
 バルクの問いに、ティママンは淡々と答える。
 「さいわいこの空間、時女神の干渉は受けてないから、餓死して死ぬってことはないぜ。よかったな」
 「よくねえよ。それに、気になることが、あんだがよ」
 「へーなんだろ」
 「なんで、おめえ、その剣を持っている?」
 「これか?」
 ティママンが腰に差している大振りの剣の柄には、ビアソーイダ王族の家紋が彫られていた。


草うららか |MAIL

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