気まぐれ日記
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この話のめどがついたかも。スノムウェイン、名前覚えづらいので、『酢』で結構です。(安心した?)こいつなんか大したことないですから(いや、大したことあるキャラだと……)
「まず、この魔力が何故この世界にあるのか、だが」 スノムウェインは手のひらに輝く魔力の球をのせて見せた。 「これは私が支配する世界の魔力に近いものだ。だから少し改造すれば扱いやすいものである。偶然別の世界で見つけて回収しようとしたが当時の私では魔力を抱えきれず……」 「こぼしていったんだな、この世界に」 ブロードが、つまらないと言った顔をする。 「そう。魔力は私が知る以上に強力だった。しかし、喜んだよ。この世界にあることにより更に強力になった。ただ、散らばりすぎて回収は面倒になった」 「で、偶然に不可解な事件が多発して……」 「管理人であるカルストラが、回収作業を行ってくれた。頼みもしないのに、な」 「回収した魔力をお前がいただいて、お前が強くなる、か」 バルクもあきれたような顔つきをする。 「ああ、そうなるな。私の分身を動かすのにちょうどいい」 「分身?」 「そうだ。魔力を奪われると弱い我々魔族の弱点を補った私の分身を作った。その材料があの魔力だ」 「なんだ、お前が使うんじゃないのか」 バルクが立ち上がった。剣を抜きスノムウェインの胸を貫く。 「ふん、どうやら切れんようだな」 「ちっ、やっぱりだめか」 すばやく抜いて鞘に戻す。 「その剣、ただの剣ではないが。残念だったな。しかし、この私に剣を刺したことを後悔するといい」 この宿ごと吹き飛ばしてやろうか、とスノムウェインは言う。 「やめてください!」 空間から現れたのはこの世の魔王だった。バルクたちとスノムウェインの間に割ってはいる。 「ふん、また懲りずに現れたか」 「まさか、そんなこと考えてたとは思いませんでした。ブロードさんはともかくバルクさんのような人間を巻き込んでしまったのは僕の責任ですからね」 「俺はいいのかよ」 ブロードの非難を軽く無視して、魔王は言った。 「全力かけて、あなたを消します。悪く思わないでください」 「面白いことを言うな。魔帝の分身のくせに」 「あなたも御自分の分身を作っているんじゃないですか。お互い様です」 お互いにお互いを消す。周りの空間がゆがんでいた。 「くっ、なんて奴だ……」 「仮にも、僕は魔帝の一部ですから」 二人は消えかかっていた。 「おい、魔王!」 「ブロードさん、僕なら大丈夫ですから……」 「大丈夫じゃねえだろ! おい!」 魔王が、笑った。天使のような笑顔。その笑顔が薄れて消えた。
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