気まぐれ日記
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| 2004年02月15日(日) |
コーセルテルの竜術師 |
超ほのぼのファンタジー。4巻が最終巻。そのわりに謎が残っているのは、どうかと。内容はほのぼのしてるんで深刻ではなさそうですが。とにかく、生みの親より育ての親。ということが良くわかる話だと思います。
宿の主人は、バルクらの質問に淡々と答えた。 「ああ、そうだ。ここは人間と神のための街だ」 「じゃあ、なんで昨日は……」 「ここは一応フリーゾーンなんだ。どんな人でも泊まれる。しかし、街の中心には人間と神のみだけしかいけない。それがこの都のルールなんだ」 「つかまったやつらはどうなる?」 「しばらく牢に入れてからまとめて街の外に出すんだよ。……お客さんの連れ、人間じゃなかったのかい?」 「……なんで、そんな法律があるんだ?」 アニムからパンフを借りた時、そんな法律のことは書いてなかった。 「ああ、つい最近だ。新しい領主が決まって……」 「新しい領主? ここは領主制なんだな」 「いつからだろうか、な」 宿屋の主人にも詳しいところはわからないという。二人は部屋に戻った。 「なあ、お前ならどこにいるかわかるんじゃねえの?」 バルクがブロードの移動術を当てにして、聞いた。 「あてずっぽでやれってか? どこに出るかわかんねえのに?」 「そうか。でもよ、ルイにも移動術があるよな」 「……忘れてんじゃねえか? 今までずっと歩きだったし」 「だろうな。それにあんまり得意じゃねえみたいだし」 「アニムはもとから無理だろ?」 「ああ、多分自分が今いる場所が、街のどの辺でどの方角にいるかまでは把握しているだろうけど、脱出はできねえだろうな」 しばし、二人は黙る。 「でもよ、変だよな。なんで人間と神なんだ?」 と、ブロード。バルクは仮説を立てて、説明した。 「ああ、昔はな、神っていうのは人間の味方だって思われていたんだよ。『妖精主の大陸』の出身で更にまだ造船技術の発達してねえ時に生まれたお前にはわからんかもしれねえが……神は創造主で人間たちを見守っているっていうものだったんだよ。今は、あの魔王やルイが言うには神は傲慢で高慢ちきな奴だって聞くけどな」 ビアソーイダの古い文献には、『神様ってやつはインチキだぜ』というような文がある。バルクはふとそれを思い出した。 「なるほどな」 やはり、前に魔王が言ったとおりだ。魔族も神族も紙一重だということを。
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