気まぐれ日記
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エモクをローマ字でEMOKU。Uを取ると、EMOK。左から読むとKOME。つまり、米。だから日本酒……多分、どぶろくみたいなものです。こんなくだらないことを考えるのが好きだったりします。
ルイの買い物を付き合うことになったブロード。はっきり言うと、女の買い物ほど、きついものはない、と彼は思っている。 「ねえ、ブロード。この帽子かわいい」 「ねえ、ルイちゃん。旅に必要なもの買うんでしょ。まずリストに載っているものを順に……」 「なによ、バルクみたいなこと言っちゃって」 「……あのおっさんも大変だなあ」 「なんか言った? そんなことより、村の様子、変よね」 「ああ、静かだよな。あんだけ旅行者が来たのによ」 店の人に尋ねると、ほとんどの者はもう村を出て行ったという。皆、口々に、何故この村に着いたのかわからないと言っていたそうだ。 「やっぱり、魔力のせいかな?」 「だろうな。あの変態魔族の思い通り、魔力は奴に行っている」 「そうね。でも、何に使うんだろうね。こんな不安定な魔力」 「不安定?」 「だって、そうじゃない? 場所によって何が起こるかわからない魔力なんて不安定もいいところじゃない。こんな魔力集めたところでそれぞれ別の力が働いて強くなろうにもなれないはずよ」 「そうも、そうだが……。俺は糧になってるぜ」 「糧は吸収されて自分の生きる元となる。人間が食べるものを食べるのと同じよ。強くなるものじゃない。あーあ、やっぱりよくわからないのよね」 「ああ、そうだな」 でも、何かひっかかる。彼は思い出そうとした。 「次は、食料店よ」 「ああ、うん」 ルイに呼ばれ、彼は思い出そうとしたことを忘れた。しかし、どこかにとどめておいた。
酔いが覚め、後に残るが二日酔い。こんな時はおとなしく寝ているのに限る。バルクは長年の経験から、そう学んでいる。 アニムは昼前から起きてどこかへ出かけてしまっていた。バルクに声を掛けず。どうせ、また副業だろうとバルクも声を掛けなかったのだが。 昼過ぎからやっと起きることができ、食堂で二日酔いに効くと言われる山の湧き水をもらった。 「お客さん、夕べはかなり飲んでたからな。今朝は相当きつかっただろ」 「ああ、まあな。でもよ、うまい酒だからな。飲まねえと損だろ」 「はは、確かに。ところでお客さん、これからどこに?」 「ああ、決まってねえな」 「都には行ったかい?」 「ああ、サルディクルディの中心都か? いや、行ってねえぜ」 「いろいろ噂があるから行かない方がいいって話だ」 「ふうん、そうか」 どうやらそこに行かなければならないと、彼の勘がそう言った。
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