気まぐれ日記
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昨日の新聞の夕刊。「売れてるゲームベスト10」に、第二位「鋼の錬金術師」が! ブロードは何気なく、フォーランズにいた。理由は、あの三人がどこに行ったのか検討がつかなかったからだ。 魔界から戻ってきたら、イーリスによると一ヶ月くらいは経っている、ということだ。彼は驚いたが、六百年経っているよりはいいと思い直した。 アニムたちはイーリスたちに行き先を告げなかったようで、どこに行ったのか聞いても、わからないという。ただ、急に出発して出て行ったという。 いわく、「善は急げ」というらしい。 そんなわけで彼は何気なくフォーランズにいる。 魔族になると、呼吸しなくてもいい、食事をとることをしなくてもいい、寝ることもしなくてもいい。ただ、消滅しない程度に自分の糧をとることが必要だった。それも、今しばらくは必要にない。 高い屋根の上で、彼はどこへ行こうかと考えている。半分は転寝していた。 「おい、いつまでここにいるつもりだ?」 グオンが城の屋根にいるブロードに向かって叫んだ。 「そろそろ行く。迷惑かけたな」 「ああ、お前がそこにいるとメイドたちが不振がるからな。それに、客だ。こっちには関係ないからそこから消えろ」 「客?」 ブロードはオフィーリスから教えてもらった移動術で、フォーランズでも人のいない郊外に移った。 「察しがいい、人間がいるものだ。そしてお前はどんな人間だろうな?」 黒髪の黒目の魔族が現れた。 「はあ?」 「初めましてだな、元人間」 「あんた、俺のこと知ってんの?」 「もちろんだ。お前のような奴は初めてだからな」 人間から魔族への転換、それはかつてなかったことだ。しかし、似たようなことは、意外にある。 「あんた、誰だ?」 「私は、恐怖と呼ばれるスノムウェイン」 「スノムウェイン?」 覚えづらそうな名前だ、とブロードは思った。すぐに忘れるだろう。
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