気まぐれ日記
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| 2004年01月10日(土) |
毎度楽しみにしている方へ |
申し訳ございませんが、今日は疲れもあり、お休み。明日、二日分書きます。(ああ、ネタも考えねば・・・) それでは、続きをお楽しみください。
「悪いんですけど、それ、返してください」 盗まれた魔力は、とある魔族のもとにあった。魔族はご丁寧に暗い部屋にイスとテーブルを置いて、座るように勧める。 「(魔帝の)分身の分際で、私に返せと? どうせ使えもしないくせに」 「でも、それは使ってはならない。そうでしょ? いつ身を滅ぼすかわかりませんから」 カルストラはその魔族を見た。黒い長い髪をした魔族に。 「ふん、そう思っているのはお前らだけだ」 その魔族は飲み物が入ったグラスを差し出す。彼はそれを受け取った。 「魔王と恐れられているだけじゃ、不満なんですか?」 一口飲んで、たずねる。 「ああ、あんなちっぽけな世界じゃね。それに私は恐れられるだけじゃ物足りない」 今彼が管理人をしている世界ではない、世界の魔王としてその魔族は存在している。ただし、彼が集めた魔力はその世界のものとも違う。彼の認識していない世界のものである。 「そうですか。でも、やっぱりそれを使うのはやめてください。危険ですから」 「忠告、ありがとう。だがね、私はこんな魔力、恐れてはない」 「やっぱり、あなたは魔王、なんですね」 一口ずつ飲んだ飲み物が空になる。何を飲んでいたか彼は覚えていない。甘いものだったようだが。 「お前も魔王と呼ばれているだろう? 一緒にしてもらっても困るのだが」 「僕の場合は、人間が勝手に呼んでいるだけです。あなたとは……恐怖と呼ばれるあなたとはその辺違います」 「わかっているならかまわない。しかし、お前は私の計画には邪魔だ。しばらくつかまっていろ」 その魔族の黒い目が彼を射抜くように見た。テーブルに置かれたグラスから何か伸びてきた。カルストラが逃げる間なくそれは彼を絡め取った。蔦ようなものだった。完全に巻きつかれている。 「何するんですか!」 「後でお前の処理を考える。そういえば、最近魔族になったという人間がいたな。その魔族がお前の魔力を集める手伝いをしている、と」 「まさか、彼から……」 彼の声が弱まった。急に力が抜けたようにうなだれる。 「これ、吸収率、いいですね」 「ああ、これは魔族の糧を吸う。消しはしないから安心しろ。お前も、元人間もな」
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