気まぐれ日記
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つ、疲れた……。二人体制って大変なのよ。(普段は三人体制)あさっては休みなんでがんばるぞ。(休みじゃなかったらがんばんないのか?)
目の前の視界がぐんにゃりと曲がる。そして、彼は目覚めた。 「早かったわね」 オフィーリスがブロードの顔を覗き込んでいた。彼女が避けると彼は起き上がった。そのままベッドの上に座っている。 「思い出に浸るような年じゃねえの、俺」 「そう。魔族になると思い出なんてなくなってしまうからね」 「だから、あれを見せたのか?」 「そうよ。ただ、あなたの場合見破ってしまったから、飲まれずにすんだ」 「飲まれる?」 「夢に浸りすぎて目覚めないのもいるから」 「あ、そ」 「あとは、私から。あなたは魔力を糧にする魔族。適度に取らないと消滅してしまうの」 カルミアに魔力を吸われた時のように体が透けてなくなってしまう、と言っている。 「わかった。覚えておく」 「あとは、好きなように生きるといいわ。人間たちを殺すのも助けるのも。遠くへ行くのもどこかで暮らすのもいいわ」 「ふうん。どうしようかなあ。とりあえず、あいつの仕事の続きをするよ」 「じゃあ、取っておきの移動術を教えるわ」 本当は、もう少し浸っていたかった気がする。亡くなった母や妖精主として存在しているが自分の記憶がない弟。だけど、戻ってきてしまったのだから仕方ない。 オフィーリスが教えてくれた移動術は、壁抜けと瞬間移動でこの先便利そうだった。 「とりあえず、あいつらの所に行ってみるか」 彼は、にぎやかな三人を思った。
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