気まぐれ日記
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2003年12月22日(月) またブックオフにて

 ブラス組曲「ドラゴンクエスト」 サミュエル・ピラフィアンという方が編曲、フレデリック・フェネルという方が指揮をしてらっしゃる、言ってみれば、海外版「ドラゴンクエスト」。ブラスのためか、スローテンポになってます。こんなのが出ているとは、知らなかった。

 手をカルミアの肩に置き、ブロードは彼女を突き飛ばした。彼女は、なんの抵抗もなくぐったりと床に崩れた。
 (なんだったんだ? 今の)
 ブロードは自由になった自分を見る。透けてはいない。ある考えに思いついた時、彼は不機嫌にその名を呼んだ。
 「おい、カルストラ!」
 「はい、なんでしょう」
 「早すぎだ! ずっと見てたな」
 現れた魔王は、おずおずしながらうなずいた。
 「まあ、いい。これはどういうことだ?」
 「……魔族になっちゃった、みたいです」
 小さく小声で言った。しかし、声は良く響いた。
 「誰が?」
 「もちろん、あなたが」
 「なんで?」
 「まだ、わかりません」
 「調べて来い!」
 「はい!」
 魔王は慌てて消えた。
 「こ、これは。カルミア!」
 ヴィデスが様子を見に来たらしい。ブロードはその前にカルミアを抱きかかえた。もう魔力を感じない。例の魔力も自分が吸い取ってしまった。
 「これが、結果かよ……」
 冷たくなっていく彼女に暖を与えながらブロードは、ヴィデスに言った。
 「もう、彼女は目覚めない。何も知らずに、どう死んだかわからずに死んだんだ。いや、死んでいたんだ」
 「カルミア、そんな、せっかくの……」
 「せっかくの? なんだ?」
 「せっかくここまでうまく育てたのに……」
 「うまく? あんた、まだ何か隠してるな?」
 ヴィデスは、にやりとした。姿が変わる。若い男の姿になる。
 「あんた、魔族だったってことか?」
 「そう、その娘が魔力を吸い続けてためる。それがたまったころが喰い時だ。それも今日で満タンになるはずなのに、お前は……」
 「そうか、奇遇だな。俺も魔族だ」
 「そんなはずはないだろう。お前は人間だ。でなければあんな薬など効くはずがない」
 「それがな、たった今、魔族になっちまったのよ」 
 ブロードはこれまでにないほどつまらなそうに言った。


草うららか |MAIL

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