気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2003年12月21日(日) 年賀状を刷りました

 パソコンって楽ですね。今年はロム買って、おサルの写真に「あけましておめでとう」と貼って作りました。(作ったとはいえない)。これが公用。私用は本についていたおまけロムを利用します。

 気づいたら、寝かされていた。
 「……」
 暗い冷たいところで、冷たく冷えた石の台。思い出せない、何故こんなところにいるのか。 
 ブロードは起き上がろうとした。
 「……」
 駄目だった。手足ががっしりと固定されていた。
 「おや、目を覚ましてしまったのかい」
 ヴィデスだった。声がするほうに目をやった。動けないから、それしかできない。
 「薬の量が足りなかったようだ。かわいそうなことをした。眠っていたら楽だっただろう」
 「だいたい、読めた。あんた、俺に蘇生魔法を使えと言うのか?」
 「いいや、あなたには無理でしょう」
 「あ、そう。じゃあ、これは一体どういうことだ?」
 「娘の糧にするんだよ」
 「娘のカテ?」
 「カルミアは神殿主にふさわしい能力を持った子だ。しかし、ここに来た時からあの子には病魔が住み着いていた。年々弱っていって、ついには死んだのだ」
 「それが、どうして今、生きているんだ?」
 「わからぬが、魔力を得て生き返った。そう、最初は巫女の一人から魔力を吸い取った。本人には覚えていないようだが。そして一年に一度、深い眠りについた時が魔力を必要とするときなんだ」
 「それが、今日だな。んで、俺の魔力を使うわけだ」
 「そういうことです」
 「イーリスに蘇生魔法を聞きだそうとしたのは、カルミアを生き返らせるためか?」
 「ええ、そう思いました。だけど大昔の話では、失敗したようでね。結果が、あの軍術家のグオン=サルガリードでは……」
 「へえ、いいこと聞いた。で、地道に一年に一度魔力を与えるためにこうしているわけか」
 「はい。あなたは魔力がなければ生きられないのでしょ。そのほうが好都合ですから」
 「そうだろうな。口封じにならないしな、生きてると」
 「冥途の土産はもう十分でしょ。カルミア、来なさい」
 ヴィデスの言葉にカルミアが現れた。ゆっくりとふらふらとしながら。昨日、イーリスが主に取り憑かれいるような様子で。
 「……そうか。あんただったんだ」
 例の魔力を持っていたのは。
 ブロードが思ったとたん、口をふさがれた。魔力は口から出る、とういうのは彼女の知識にもあるらしい。もっとも魔力は人によりさまざまなのでそうと限らないが。
 そんなことより、彼は自分の異変に気づいた。
 (体が透けてる?)
 透けたおかげなのか、束縛している器具からするりと通り抜ける。まるで幽霊のように。
 (なっ!)
 急に脱力感を感じた。魔力を消費した時のそれのような……。
 (逆に吸い取ってやろう)
 彼はそう思った。そうだ、奪われたものは取り返す。彼は思いっきり吸い込んだ。


草うららか |MAIL

My追加