気まぐれ日記
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パソコンって楽ですね。今年はロム買って、おサルの写真に「あけましておめでとう」と貼って作りました。(作ったとはいえない)。これが公用。私用は本についていたおまけロムを利用します。
気づいたら、寝かされていた。 「……」 暗い冷たいところで、冷たく冷えた石の台。思い出せない、何故こんなところにいるのか。 ブロードは起き上がろうとした。 「……」 駄目だった。手足ががっしりと固定されていた。 「おや、目を覚ましてしまったのかい」 ヴィデスだった。声がするほうに目をやった。動けないから、それしかできない。 「薬の量が足りなかったようだ。かわいそうなことをした。眠っていたら楽だっただろう」 「だいたい、読めた。あんた、俺に蘇生魔法を使えと言うのか?」 「いいや、あなたには無理でしょう」 「あ、そう。じゃあ、これは一体どういうことだ?」 「娘の糧にするんだよ」 「娘のカテ?」 「カルミアは神殿主にふさわしい能力を持った子だ。しかし、ここに来た時からあの子には病魔が住み着いていた。年々弱っていって、ついには死んだのだ」 「それが、どうして今、生きているんだ?」 「わからぬが、魔力を得て生き返った。そう、最初は巫女の一人から魔力を吸い取った。本人には覚えていないようだが。そして一年に一度、深い眠りについた時が魔力を必要とするときなんだ」 「それが、今日だな。んで、俺の魔力を使うわけだ」 「そういうことです」 「イーリスに蘇生魔法を聞きだそうとしたのは、カルミアを生き返らせるためか?」 「ええ、そう思いました。だけど大昔の話では、失敗したようでね。結果が、あの軍術家のグオン=サルガリードでは……」 「へえ、いいこと聞いた。で、地道に一年に一度魔力を与えるためにこうしているわけか」 「はい。あなたは魔力がなければ生きられないのでしょ。そのほうが好都合ですから」 「そうだろうな。口封じにならないしな、生きてると」 「冥途の土産はもう十分でしょ。カルミア、来なさい」 ヴィデスの言葉にカルミアが現れた。ゆっくりとふらふらとしながら。昨日、イーリスが主に取り憑かれいるような様子で。 「……そうか。あんただったんだ」 例の魔力を持っていたのは。 ブロードが思ったとたん、口をふさがれた。魔力は口から出る、とういうのは彼女の知識にもあるらしい。もっとも魔力は人によりさまざまなのでそうと限らないが。 そんなことより、彼は自分の異変に気づいた。 (体が透けてる?) 透けたおかげなのか、束縛している器具からするりと通り抜ける。まるで幽霊のように。 (なっ!) 急に脱力感を感じた。魔力を消費した時のそれのような……。 (逆に吸い取ってやろう) 彼はそう思った。そうだ、奪われたものは取り返す。彼は思いっきり吸い込んだ。
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