気まぐれ日記
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ままごと好きなタケちゃん。アンパンマンのままごとセットで遊ぶ姿は、そりゃすごい。目玉焼きに塩振ったり、フライパンゆすったりします。従兄弟の子供の話でした。
翌朝、イーリスが主がいないことに気づいた。 「あれ?」 「帰ったんだろ。気にすることはない。あれだけ食ったんだ。しばらくは出てこないだろう」 グオンが聞かれもしないのに答える。 「ふうん」 あの蜘蛛はイーリスに蘇生魔法を教えた。魔力を込めて言葉を唱えるだけでいい。そんな魔法を。ただし、その魔法を発動させる魔力をイーリスは持っていない。知っていても、どうすることもできないでいる。このまま忘れるのが一番なのかもしれない。 「俺、行ってくるよ」 「今日も?」 「うん、だって。あの神殿には例の魔力があるんだ。よって仕事だ」 「本当はカルミアに会いたいんでしょ? あたしには感じないし」 「ルイちゃんは鈍いの」 ルイとブロードが廊下でそんな話をしていた。 「おはよう」 イーリスがぽそりと挨拶する。二人が挨拶を返した。ややして、アニムとバルクも起きてくる。 「あの魔物は帰ったのか?」 「なんだ……。あのこと、詳しく聞こうと思ったのによ」 主に知識を食われた五人は、それぞれ違う知識を与えられたようだった。朝食の席でお互いに聞くとかみ合ってなかったのだ。 「俺はビアソーイダの先祖についてだ。ただな、詳しいとこは抜けちまっている」 と、バルク。 「あたしは、ティママンっていう魔族のことよ。知っている部分もあるけど」 と、ルイ。 「小生は魔法知識だったのう。使えぬが」 と、アニム。 「俺は……。あんまり覚えてねえな」 ブロードは食後の紅茶をすすった。 「覚えてない?」 グオンが聞き返す。 「よくわからなかった。だから、話せることじゃねえ」 ブロードが立ち上がる。 「俺、出かけてくるわ」
神殿はしーんとなっている。 また、祈りの時間とかで、巫女に話しかけられないのか、とブロードは思ったが中に入ることにする。 「おはようございます」 神殿主ヴィデスがそこにいた。 「うわっ」 「驚かせましたね」 後ろから声をかけられブロードは慌ててヴィデスの方を見た。 「今日も、お祈りか?」 「いえ、今日は休日です。年に一度の」 「そうか。じゃあ、今日は見学は無理なのか?」 「今日も見学なさるので?」 「ああ、じつは、変な魔力が漂っているからな、ここ。俺はその魔力を回収するために来たんだ」 「……フォーランズ王族からの依頼で?」 「いや、極めて個人的にだ」 「そうですか、そういうことでしたら、どうぞ。くまなくお探しください」 ヴィデスは、彼を誰もいない神殿に招き入れた。
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