気まぐれ日記
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2003年12月20日(土) 日々、成長

 ままごと好きなタケちゃん。アンパンマンのままごとセットで遊ぶ姿は、そりゃすごい。目玉焼きに塩振ったり、フライパンゆすったりします。従兄弟の子供の話でした。

 翌朝、イーリスが主がいないことに気づいた。
 「あれ?」
 「帰ったんだろ。気にすることはない。あれだけ食ったんだ。しばらくは出てこないだろう」
 グオンが聞かれもしないのに答える。
 「ふうん」
 あの蜘蛛はイーリスに蘇生魔法を教えた。魔力を込めて言葉を唱えるだけでいい。そんな魔法を。ただし、その魔法を発動させる魔力をイーリスは持っていない。知っていても、どうすることもできないでいる。このまま忘れるのが一番なのかもしれない。
 「俺、行ってくるよ」
 「今日も?」
 「うん、だって。あの神殿には例の魔力があるんだ。よって仕事だ」
 「本当はカルミアに会いたいんでしょ? あたしには感じないし」
 「ルイちゃんは鈍いの」
 ルイとブロードが廊下でそんな話をしていた。
 「おはよう」
 イーリスがぽそりと挨拶する。二人が挨拶を返した。ややして、アニムとバルクも起きてくる。
 「あの魔物は帰ったのか?」
 「なんだ……。あのこと、詳しく聞こうと思ったのによ」
 主に知識を食われた五人は、それぞれ違う知識を与えられたようだった。朝食の席でお互いに聞くとかみ合ってなかったのだ。
 「俺はビアソーイダの先祖についてだ。ただな、詳しいとこは抜けちまっている」
 と、バルク。
 「あたしは、ティママンっていう魔族のことよ。知っている部分もあるけど」
 と、ルイ。
 「小生は魔法知識だったのう。使えぬが」
 と、アニム。
 「俺は……。あんまり覚えてねえな」
 ブロードは食後の紅茶をすすった。
 「覚えてない?」
 グオンが聞き返す。
 「よくわからなかった。だから、話せることじゃねえ」
 ブロードが立ち上がる。
 「俺、出かけてくるわ」

 神殿はしーんとなっている。
 また、祈りの時間とかで、巫女に話しかけられないのか、とブロードは思ったが中に入ることにする。
 「おはようございます」
 神殿主ヴィデスがそこにいた。
 「うわっ」
 「驚かせましたね」
 後ろから声をかけられブロードは慌ててヴィデスの方を見た。
 「今日も、お祈りか?」
 「いえ、今日は休日です。年に一度の」
 「そうか。じゃあ、今日は見学は無理なのか?」
 「今日も見学なさるので?」
 「ああ、じつは、変な魔力が漂っているからな、ここ。俺はその魔力を回収するために来たんだ」
 「……フォーランズ王族からの依頼で?」
 「いや、極めて個人的にだ」
 「そうですか、そういうことでしたら、どうぞ。くまなくお探しください」
 ヴィデスは、彼を誰もいない神殿に招き入れた。


草うららか |MAIL

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