気まぐれ日記
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「鋼の錬金術師」の小説一巻。アニメにて今週後編をやる予定。アニメ前半を見て、この小説を読んだの。大筋は沿っていても細かな(?)ところはアニメ版として変えられているですね。アニメ版は民衆の兄弟に対してのあつかいがひどいですよね(笑)。 ちなみに二巻は前に読んでいる。
「じゃあ、ほとんど覚えていないわけだな」 「そう」 グオンはため息をついた。 「しかし、何故神殿主に蘇生魔法が必要なんだ」 イーリスは首を振った。 「そりゃ、誰かを生き返らせたいからだろ」 ブロードが起き上がっていった。 「あつかい悪いよな、床に転がしたまんまってのはどうよ」 ちなみにルイはちゃんと部屋まで連れて行ったようで、姿はない。 「お前たちなら大丈夫だ。風邪などひかん」 「ああ、なんとかは風邪引かないっていうもんな」 バルクも起き上がって、言い返した。 「いい気なもんだのう。散々知識を食って寝ておるのか」 アニムが蜘蛛を見た。 「そいつには悪気はない」 グオンが言った。 「下手に手を出すとやっかいだが、知識を食っているだけだったら可愛いほうだ」 「まったくよ、どんな姿をしていて魔物だもの」 ルイが部屋に入ってきた。 「リュレイミア嬢、お加減は?」 「ええ、大丈夫よ」 「それはよかった」 グオンは、メイドを呼んで食事の準備をさせる。遅い夕食をとることになった。 「しかし、蘇生魔法とはのう。やはり昔のほうが魔法は発展していたのか?」 「そうだな、俺の代でもう、魔法は廃れていたな。。俺が受け継いでいたのは、たまたま家が魔法を必要とする家だったからな」 と、ブロードが言っているが、彼の家は『魔法騎士団団長家』である。ただし、彼の代ではすでに魔法騎士団はなく、彼の父親は城で管理職をしていた。だから「魔法を必要とする家」と言った。 「そのとき、蘇生魔法は?」 「ないね。ただ弟が魔術で作った。使ったのは俺だけど」 ルイの問いに答える。ブロードは、付け加えた。 「ものすごく理不尽な死に方をした女の子をね」 間接的には自分が殺したようなものであった。彼女が生き返ったのは、(ブロードの)魔力によって殺されたからではないかと、彼は思っている。 「あれは弟が作ったものだから俺には無理だよ」 「ねえ、グオン」 イーリスがグオンを見る。その目は何か不安げだった。 「その昔王族が、蘇生魔法を使ったのは……いやいい」 気にしては駄目だ。 彼は思った。先祖が何をしたのか知らないが、自分には関係ないのだから。
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