気まぐれ日記
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途中で別なものを書くわけでなく、ただひたすら「ウォンテッダー」を書いて、四ヶ月……! いや、短い時も雑談の時もありましたが、こんなに長くなるとは思いませんでした。まだまだ続きますね、これは……。年末年始はなんか違うのでも考えようかね……。
その夜、イーリスはぼんやりと帰ってきた。どうやって帰ってこれたのかと思うくらいに、心そこにあらずな表情で帰ってきた。 あまり帰ってこないので、グオンはバルクたちに探すように頼んでいた、ところに彼は現れた。 「どうした? イーリス」 グオンが顔色を変えずにイーリスに聞いた。彼は何も言わずに倒れた。さすがにグオンは駆け寄って抱きかかえた。 「おい、大事なことだ。何があった?」 イーリスがうつろな目をグオンに向けた。 「あの時のアンデッドか、久しいな」 「……誰だ?」 憑き物だ、とアニムは思った。バルクは動かない。それを見ると危険はなさそうだ。 妖精、魔族、悪魔に天使。人間も幽霊となることができれば人間に取り憑くことが可能だ。 「そうか、あれから何年になる? 千年か?」 「まさか、本の主か?」 「この体は、よくない。合わない。出る」 イーリスから何かが抜けでた。 「げっ」 ブロードがうめいた。巨大な蜘蛛がそこにいた。さすがに気持ち悪いらしい。バルクも顔を引きつらせている。 蜘蛛が抜けるとイーリスが跳ねるように起き上がる。首を振って、その蜘蛛を見て唖然とした。 「大きくなってる」 「当然だ。奴は知識を食って大きくなる魔物だからな」 「オマエノカラダ、ダメダ。イヅライ」 「嫌われたな、お前」 イーリスに向かって言う。心外だと言わんばかりの表情をイーリスはする。 「デモ、チシキハウマイ。ソコノエルフ!」 蜘蛛はアニムに向かった。 「オマエノチシキモクワセロ」 「ちょっと頭痛がするが、害はない。食わせてやれ」 「う、なんかいやだのう……」 アニムが渋々蜘蛛に向き直った。 「で、イーリス。何があった?」 「うん、でも頭がごちゃごちゃで……」 「だろうな。主の知識はお前に伝わっているからな。少し整頓してろ」 「おい、グオン。これはなんなんだ?」 バルクが聞いた。やっつけてもいいのか、を聞いている。 「ビアソーイダ地下にいる『本の主』だ。腹をすかせてでてきたんだろ。あまり害はない」 「ハンブン、アタリ」 「どういうお知り合い?」 と、ルイ。 「オオ、アクママデイルノカ。オマエノモクワエロ」 「やだ、こないでよ」 「ナマイキナコムスメダ」 ルイがアニムを見ると頭を押さえて椅子にもたれていた。頭痛はちょっとどころではないらしい。蜘蛛はルイを諦めると、今度はブロードの前に来る。 「なんだよ?」 「オマエ、オモシロイチシキモッテル。クワセロ」 『本の主』はよほど腹をすかせているらしい。その夜は貪欲に知識を求めた。
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