気まぐれ日記
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2003年12月01日(月) 鮭団子スープ

 うまかった。本日の夕飯なり。

 「巫女ですか?」
 「そう、カルミアに合いたいの。旅先であったわ」
 「カルミア嬢ですか。それなら、城に一番近い神殿です。ご案内しましょう」
 「ありがと」
 「巫女? 俺も会いたい。きっと、美人のお姉さんなんだろうなあ」
 「巫女は、通常男とは付き合わんよ」
 アニムがたしなめた。
 「目の保養だ。目の」
 ブロードが言い張る。
 「お前も来るのか? まあかまわないが」
 「アニムはどうする?」
 「小生はここでバルクを待っておる」
 「そう、じゃあよろしくね」
 「わかった」
 グオンたちが部屋を出る。一人になったアニムはのんびりとお茶を飲んでクッキーをばりばり言わせて食べる。
 (……確かフォーランズには三百人近い巫女がいるはずだが、まさか全部把握しているわけは……ないか)
 と、一人思った。

 「ひさしぶりだな」
 「ヒーガルじゃないか」
 「貫禄がついてきたじゃねーの」
 「そう思うか、やっぱり」
 フォーランズ国王は、久しく訪れた友人を喜んで迎えた。
 「ホプスから手紙が届いた時はさすがに驚いたよ。今日はゆっくりしていけるのか?」
 「まあな」
 「それじゃ、親父」
 「おお、イーリス」
 イーリスは国王の私室から出て行く。 


草うららか |MAIL

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