気まぐれ日記
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2003年11月26日(水) アニメ版鋼の錬金術師

 先週のを見て、三年後の土台を作ろうが何だろうがかまわないんですが、エドがなんか違う。個人的なイメージがあるせいかもしれないけど……。悪いとは言わないけどそれでも、やっぱりなんか違うよー!

 「次はフォーランズだって?」
 アニムが聞き返した。
 「ああ、兄貴にお使いを頼まれたからな」
 「ならば、いかないとな……」
 ビアソーイダ国王には何から何まで良くしてくれたのだ。断ることも無視するわけにもいかなかい。礼儀に反する。
 「フォーランズ。カルミアに会えるかな」
 「イーリスに頼めば何とかなるだろ。王家と神殿はつながっているようなものだ」
 「昔は、神教国家とも言われたからのう。今でもおおっぴろにはやらないが、王家も神事に参加していたのだ」
 「へえ」
 ルイは感嘆しながら聞いたが、ブロードはつまらなそうにしている。
 「俺には神教とかなかったからなあ」
 彼の出身地である『妖精主の大陸』では、昔々神教はまったくなかった。代わりに妖精たちを、崇めて恐れてたたえていたのである。
 「そうだな、俺たちにも神々なんてなかった」
 と、レト。
 「でも、今は神様に感謝するお祝いを形だけやっているわね」
 リトは楽しそうに言う。
 一行が港に着くころには、疲れておしゃべりはやんでいた。港についてすぐ、船の手続きを取る。
 「クレンムまで二人。フォーランズまでが……」
 バルクがブロードを見た。ブロードが気づいて言う。
 「俺も、フォーランズに行く」
 「フォーランズまで四人だ」
 船賃を払い、出航があさっての朝と聞く。
 「い、いやだ。また船に乗るのいやだ……」
 「なに言っているの、お兄ちゃん。そんなこと言ったら帰れないでしょ」
 「でも、考えただけで吐き気が……」
 「楽しいじゃない。私なんかすっごい楽しみ」
 「お前、酔わなかったのか?」
 「ずっと、寝ていたから」
 「……ああ、いやだ!」
 獣人の兄弟は、そんな会話をしていた。
 それから、宿で二日泊まり一行はそれぞれの地に向かった。  


草うららか |MAIL

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