気まぐれ日記
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最近日曜日だからと言って雑談することもなく、ひたすら話を進めてますね(笑) まあ、いいよね、気まぐれ日記だし。(友人に、どこが気まぐれなんだと言われたけど) ちなみにホームページのほうに、「草の根ノート」にて、田中学院が復活してるの知ってるだろうか?(友人に教えない自分もなんだが)
バルクは、機嫌が悪い。アニムはそれを彼の背中を見て思った。背中からですら感じ取ることができた。 「おい、なんであのおっさん……」 と、ブロード。おまけにレトもついてきている。 「それは、部屋で説明しような。奴のことは手に取るようにわかる。それより、ルイは?」 「ああ、なんか町に出てケーキ屋に行くってフレクアちゃんとリトちゃんを連れて行ったぜ」 「そうか。それなら良い。小生らは事が終わるまで部屋にいよう」 三人は部屋に向かう。それを待っていたかのようにラナが現れ、何か飲み物でも運びましょうか、と尋ねてくる。 「あ、じゃあ俺、紅茶とイチゴショート」 ブロードの我が儘な注文も、承知しましたと言い、更にアニムたちにも、同じものよろしいですか? と聞いている。 「用意ができるのであれば、頼む」 アニムが言い、レトもうなずいた。それで、やっとラナは去った。部屋に着くと、彼らはソファーに座る。 「つまりだ。バルクはな、思ったよりフレクアが弱かった。それなのに手加減するなと言うビアソーイダ国王に対して怒っておるのだ。なぜ、ちゃんと訓練させないとな」 「フレクアちゃん、気が強そうに見えて芯は弱そうだからなあ……。でもよ、こういうのもなんだが確かに危険なんだよな」 おとといのことを思い出す。彼女が剣をはじかれてドアに突き刺さった時のことを。怪我がなかったことは幸いだが、もし、それで誰かが死んだら彼女は立ち直ることができるだろうか……。その前に、みっちりと訓練するなり、すっぱり剣術をやめたほうがいい。 「その点は、まあ大丈夫だろう。バルクが国王に言うだろう。どっちにしろ、他人である小生らが決めることではない」 ブロードの言いたいことを察してアニムが言う。 「失礼します」 ラナが入ってきた。 「紅茶とショートケーキです」 三つずつ、きちんと並べる。 「よく、ショートケーキなんてあったなあ」 「カルストラ様から聞きしました。イチゴのショートケーキがお好きだって。だからあなた様が来た時に取り寄せてもらったのです。でも、かわいいですね、ショートケーキがお好きなんて」 「ああ、そうさ。ショートケーキは芸術品だ」 「芸術品って……」 アニムが何か言いたげにしたが、言葉を飲み込む。ブロードがそれを三口くらいで平らげる。レトが自分のを差し出した。 「俺、甘いの駄目」 「じゃあ、遠慮なく」 と、いいつつアニムの方を見る。 「小生は甘いのが好きだ。やらん」 「あ、そう」 残念そうにしてからレトのケーキを受け取る。それも三口半で食べた。
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