気まぐれ日記
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2003年11月23日(日) そういえば

 最近日曜日だからと言って雑談することもなく、ひたすら話を進めてますね(笑) まあ、いいよね、気まぐれ日記だし。(友人に、どこが気まぐれなんだと言われたけど) ちなみにホームページのほうに、「草の根ノート」にて、田中学院が復活してるの知ってるだろうか?(友人に教えない自分もなんだが)

 バルクは、機嫌が悪い。アニムはそれを彼の背中を見て思った。背中からですら感じ取ることができた。
 「おい、なんであのおっさん……」
 と、ブロード。おまけにレトもついてきている。
 「それは、部屋で説明しような。奴のことは手に取るようにわかる。それより、ルイは?」
 「ああ、なんか町に出てケーキ屋に行くってフレクアちゃんとリトちゃんを連れて行ったぜ」
 「そうか。それなら良い。小生らは事が終わるまで部屋にいよう」
 三人は部屋に向かう。それを待っていたかのようにラナが現れ、何か飲み物でも運びましょうか、と尋ねてくる。
 「あ、じゃあ俺、紅茶とイチゴショート」
 ブロードの我が儘な注文も、承知しましたと言い、更にアニムたちにも、同じものよろしいですか? と聞いている。
 「用意ができるのであれば、頼む」
 アニムが言い、レトもうなずいた。それで、やっとラナは去った。部屋に着くと、彼らはソファーに座る。
 「つまりだ。バルクはな、思ったよりフレクアが弱かった。それなのに手加減するなと言うビアソーイダ国王に対して怒っておるのだ。なぜ、ちゃんと訓練させないとな」
 「フレクアちゃん、気が強そうに見えて芯は弱そうだからなあ……。でもよ、こういうのもなんだが確かに危険なんだよな」
 おとといのことを思い出す。彼女が剣をはじかれてドアに突き刺さった時のことを。怪我がなかったことは幸いだが、もし、それで誰かが死んだら彼女は立ち直ることができるだろうか……。その前に、みっちりと訓練するなり、すっぱり剣術をやめたほうがいい。
 「その点は、まあ大丈夫だろう。バルクが国王に言うだろう。どっちにしろ、他人である小生らが決めることではない」
 ブロードの言いたいことを察してアニムが言う。
 「失礼します」
 ラナが入ってきた。
 「紅茶とショートケーキです」
 三つずつ、きちんと並べる。
 「よく、ショートケーキなんてあったなあ」
 「カルストラ様から聞きしました。イチゴのショートケーキがお好きだって。だからあなた様が来た時に取り寄せてもらったのです。でも、かわいいですね、ショートケーキがお好きなんて」
 「ああ、そうさ。ショートケーキは芸術品だ」
 「芸術品って……」
 アニムが何か言いたげにしたが、言葉を飲み込む。ブロードがそれを三口くらいで平らげる。レトが自分のを差し出した。
 「俺、甘いの駄目」
 「じゃあ、遠慮なく」
 と、いいつつアニムの方を見る。
 「小生は甘いのが好きだ。やらん」
 「あ、そう」
 残念そうにしてからレトのケーキを受け取る。それも三口半で食べた。
 
 


草うららか |MAIL

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