気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
好きですよ。スナッフルズのケーキはうまいです。甘さ控えめ、食べやすい、ボリュームありで、九百円でケーキどれでも二個、コーヒーor紅茶です。お得。
「そんでね、お姉ちゃん、私、悔しいよ。だって、だって」 フレクアが言うことには、自分はそれなりに強かった。バルクには勝てなくとも少しは長く相手できると思った。しかし、勝負は一瞬でついた。それが、悔しい。自分自身に怒りを感じた。 「えーと、このチョコレートケーキも食べる?」 ルイが尋ねると、フレクアはうなずいた。 「じゃあ、これと、リトは?」 「私はチョコレートパフェ」 「すいません、チョコパフェ二つにチョコケーキ一つ」 すでに空になった器や皿を下げに来たウェイトレスの笑顔が引きつる。 「か、かしこまりました」 ウェイトレスがそそくさと引っ込む。 「でも、フレクア。バルクは……」 「叔父様をうらむのはお門違いなのはわかっているの。叔父様は父様に言われた通りの事をしただけ。父様は私に教えるためにしたことだって、わかっているの」 「そう、じゃあ……。今日は甘いもの食べて明日からまたがんばろう」 「お姉ちゃん」 「ほらほら、もう泣かないで。もうすぐチョコケーキ来るからね」 「うん」 なんだかよくわかないルイの励ましにフレクアは励まされた。彼女が好きなケーキの力もあるが……。
|